現地研修
8月26日(火)
2014年8月26日(火曜日)は,NACOSの現地研修の十日目となります。
初めは,森に出かけての体験学習となります。
まず,ゴムの木からゴムの原料となる樹液を採取します。斧のような工具で,木の表面に傷をつけることで樹液が流れ出てきます。
なかなか力が必要のようで,団員たちは大変そうでしたが,頑張っていました。この樹液は,木の根元においてある缶に集められます。
また,現在,伝統的なゲームのチョンカの玉はビー玉ですが,以前は木の実だったということです。確かに,少し硬い実でした。
つづいて,ヤシの木の見学です。残念ながら,ヤシの実はなっていなかったので,パームオイルを見ることは出来ませんでした。
しかし,初めてヤシの木を間近で見る団員たちは,興味深そうに見学していていました。
また,現地の方からヤシの木にはオスとメスがあり,メスにしか実がならないことや
ヤシの実からとれたパームオイルは,料理や石鹸,ろうそくになることを教えていただきました。
また,事前研修において,イリ先生から注意を促されたアリもたくさんいました。噛まれると出血するくらい痛いということでした。
森を後にして,つづいては幼稚園に視察に行きました。
園児たちはちょうど,ごはん中でした。園児たちの食事の様子を見学させていただき,また,園舎も見学させていただきました。
園舎内には日本のアニメのキャラクターも飾られており,園児という小さい年代から,日本のことに触れているということを団員たちは感心していました。
つづいては,マレーシアの伝統的なお菓子づくりを見学に行きました。
残念ながら,お菓子づくりはしていなかったのですが,団員たちにお菓子の試食をさせてくださいました。
また,このお菓子づくりの場所は販売所も兼ねているということです。このお菓子は町で購入すると,
この販売所で購入するより2倍程度するということでした。
団員たちも購入を考えましたが,一袋では量が多すぎるため,アソート形式でいろいろなお菓子を少しずつ購入したいと交渉していました。
このような購入方法の提案をするなかでも,交流を深めていたようです。
つづいては,マレーシアの伝統的な染物を見学に行きました。ピンと張った布に豪快に染料を塗っていきます。
隙間がなくなるまで,いろいろな色で染料を塗ります。団員たちも,その作業を体験させていただきました。
その後,布の上に,岩塩を撒きます。マレーシアの気温の暑さから塩が溶け出して,布に染み込んでいきます。
その塩の染み込みが,幻想的なデザインを作り出していました。
つづいては,違う手法の染物づくりです。ピンと張った布に,蝋(ロウ)で模様を描いていきます。
その描いたデザインの中に,いろいろな色の染料を垂らしていきます。
すると,ロウが防波堤となり,染料がほかの部分へ染み込むのを防いでいるということでした。団員たちも,その作業を体験させていただきました。
また,好きなデザインを描いても良いというお言葉をいただいたので,NACOSという文字とシンボルマークを描きました。
時間が足らなくて完成はしませんでしたが,その布をプレゼントとしていただけました。
その後,昼食を食べ,ホストファミリーで浴衣に着替えて再集合です。
我々がホームステイしているララオ村はケダ州にあります。今日は,そのケダ州のなかのバンダルバハル地域の感謝祭があります。
この感謝祭は,ハリハヤ(断食明けのお祝いの最後の日)のフェスティバルと独立記念日(8月31日)を迎えるというフェスティバルということです。
この感謝祭に参加するため,バスに乗り移動しました。
このバンダルバハル地域のサブリナ議員をお迎えします。議員は,団員たちにいろいろと質問をしてくださいました。その後,記念撮影をしました。
軍隊の国旗授与などを見学したあと,いよいよ感謝祭の始まりです。
はじめに,国歌斉唱があり,マレーシア国旗を振りながら歌う曲,コーランの読み上げの後,議員を含む2名からスピーチがありました。
その後,団員たちの出番です。ここでは,炭坑節を披露しました。
その後,舞台上にたくさんのひとが上がり,炭坑節を一緒に踊りました。
このバンダルバハル地域の方たちは,浴衣はもちろんのこと,日本人と初めて会う方が多いということで団員たちは,非常にたくさんの方と記念撮影をしていました。
また,その中でも,名刺を渡すなど,国際交流を深めていました。
その後,再び檀上に上がり,たくさんの方と独立記念を祝う歌を,マレーシア国旗を振りながら,歌っていました。
団員たちは,本当にたくさんの方たちと接することができたので,本当にすばらしい時間を過ごすことができたと思います。
その後,団員たちはホストファミリーの家に戻り,各々で過ごすこととなります。