現地研修

8月18日(月)

 2014年8月18日(月曜日)は,NACOSの現地研修の二日目となります。
 はじめに現地のコーディネータ担当の副田先生が勤務してみえる国立マレーシア科学大学の一室をお借りして,ブリーフィングを実施しました。
 はじめは,やはり名刺交換からです。
 8月2日(土)に名古屋商業高等学校にて実施された合同出発式において,団員のメンバーは副田先生にお会いしていますが,正式な自分の紹介は初めてです。
 また,副田先生からも,改めて自己紹介をしていただきました。団員の代表あいさつの後,お土産を進呈して,ブリーフィングが始まりました。
 このブリーフィングでは,副田先生から簡単なマレー語の挨拶,マレーシアの地理,民族(マレー系,中国系,インド系),歴史などをお話いただきました。しっかりと事前研修で学習はしてきましたが,新しく学習する内容も多くありました。特に,歴史についてです。
 マレーシアが多民族国家である理由,オランダやイギリスなどの諸外国の建物が多い理由,戦争の歴史などです。戦争には日本も関係しているということでした。また,現在のマレーシアの政策や方針などについてもお話を伺うことができました。
 最後に,習慣などについてもお話を伺い,ホームステイ先での挨拶についても,復習することができました。
 また,マレーシアで多い犯罪や水に関する注意点,交通ルールについてもお話を伺うことができました。
 現地でいろいろと見学しながら,改めてマレーシアの話を伺うことができた団員たちは,よく理解ができたようでした。



 その後,国立マレーシア科学大学のキャンパスを見学しました。キャンパスはとても広く,教室へはキャンパス内を走るバスに乗車して移動するとのことです。
 キャンパス内にはさまざまな学部があり,その建物のほかにも,コンビニ・博物館・病院・郵便局・銀行・学生寮・モスク・レストランなどがありました。レストランは,過去にイギリス軍や日本軍の総司令部だったものを利用しているということです。


 つづいては,クイーンズベイモールのイオンの見学です。このイオンでは,当初の予定を若干変更して,両替と昼食および自由に視察ということになりました。
 銀行などでも両替は可能ということですが,レートの関係からイオンで両替しました。団員たちの中には,はじめて両替を体験するという生徒もおり,日本には存在しない風景のため驚いていました。


 また,マレーシアのイオンも日本のイオンも非常に様子が似ていました。
 専門店街の様子も似ていましたが,スーパーでの商品の陳列の仕方やリサイクルについても取り組んでいることが分かりました。


   つづいては,州立ペナン博物館の視察です。
 マレーシアの一般的な家庭の様子(マレー系・中国系・インド系)や文化,歴史的な資料,子供たちの遊びなどいろいろと展示されていました。
 また,1914年に日本人が学校を作り,文化的な活動していたという記録も展示されていました。
 100年前にすでに日本人がマレーシアで生活していたという記録に団員たちは驚いていました。
 また,日本人がペナン島で総督となっていたという記録も展示されていました。しかし,写真などの説明パネルがマレー語と英語であったため,団員達はなかなかすべてを理解するのは難しかったようです。


 本日は予定変更となったこともあり,時間に余裕ができたことから,フォート・コーンウォリスを見学しました。
 この砦は昔,要塞だったという場所です。この砦の中には,教会や食料倉庫,灯台などがあり,海に向かう大砲もありました。


 フォート・コーンウォリスの見学を終えた後,砦の外でタイの学生たちと出会いました。90名ぐらいの生徒たちが英語を勉強するためにマレーシアに研修に来ているとのことでした。タイの学生たちも日本語で「こんにちは」とわれわれに挨拶をしてくれました。団員たちもタイ語のあいさつをタイの先生方にジェスチャーとともに教わっていました。
 今回のNACOSの研修の目的として異文化交流があります。団員達は新しい世界へ飛び出し,国際的な視野を広げようと積極的に学生たちとコミュニケーションを取っていました。