現地研修

8月22日(金)

 2014年8月22日(金曜日)は,NACOSの現地研修の六日目となります。
 初めに,大阪にあるSorisuCorporation(ダイカスト)を本社とする,双立マレーシアテクノロジを企業訪問しました。 場所はペナン島とマレー半島を結ぶ長さ12kmのペナン第一大橋を渡ったマレー半島の工業団地内に位置します。
 自動車のワイパーや冷却部品,クーラーの部品などのアルミ鋳造製品を,ダイカスト法を使って生産している日系企業です。
 マレー人口は24万人で労働力が少ないため,ベトナム・フィリピン・インドネシア・ネパール・中国・マレーシアなど7ヵ国以上の従業員を雇っているそうです。 注意書きもマレー語,英語,インド語の3ヵ国で表示されていました。 各作業は,流れ作業でなく,各部屋に分かれて行われていた。オフィスはとても広く,ゆったりとした空間がありました。
 必ず2社売買を基本とし,QCDMSS(Q=品質,C=コスト,D=デリバリー,M=モラル,S=サービス,S=スピード)で行っているそうです。 商業科の団員たちも,サンドブラスの行程説明などに熱心にノート取りながら説明に耳を傾けていました。 また,「指導するのに,言葉の壁がありませんか。」の質問に,言葉はハートで通じるという返事をいただき,これからの研修の励みになりました。



 その後,在ペナン日本国総領事館を訪問し,総領事の野田龍二様にお会いして,総領事館での仕事について説明いただきました。 28階にあるオフィスを訪ねると,エレベータフロアに空港と同じ金属探知機があるのには驚きました。
 日本人スタッフは8人で,マレーシアの北部の6州を担当しているそうです。クアラルンプールに大使館があり, 日本国総領事館は会社で言う支店のようなものです。 政府関係や経済関係,日本を知ってもらうための広報文化活動(日本アニメの普及,日本語教育など), 日本人の旅行者のトラブル対応など大使館と変わらない仕事をされているということでした。
 時々,ヘイズ(インドネシアの焼き畑農業による煙が風に流され,町を覆う)が起きるなどいろいろなお話をしてくださいました。 また,団員たちは研修はじめの挨拶やお世話になったお礼の挨拶を英語で行いました。