現地研修
8月20日(水)
2014年8月20日(水曜日)は,NACOSの現地研修の四日目となります。
初めに,ケダ州にある水産加工会社MARUSHIME21の企業視察です。ケダ州はペナン州から車で約2時間のところにあります。
ペナン島からケダ州があるマレー半島へはペナン大橋を渡り,高速道路を利用しました。この高速道路は,バンコクからシンガポールまでつながっている道路です。また,マレー鉄道も高速道路と併走していました。マレー半島の海沿いには,工業地帯が広がっており,日系企業も多く進出しているとのことでした。この工業地帯は,セベラン・プライと呼ばれているそうです。
MARUSHIME21では,最初に工場見学をしました。
日本の食品工場とは,かなり違う様子に団員たちは,驚いていました。
その後,社長の平島さんより,いろいろなお話を聞くことができました。
この会社の従業員は,99%がマレー系ということです。マレー系の人と中国系の人は,仕事のスピードが違うことが原因とのことです。
そのほかにも,「マレー系の人は仕事がゆっくりでも,一つひとつ手間をかけて全部手作業でやってくれる」「骨が一つでもあると日本からクレームがくるので苦労している」「マレー系の人は1日働いて給料をもらうと次の日から来なくなり,また,お金が無くなったら仕事に来る」「−25度に慣れていないマレー人は,寒さに耐えることができなくて,すぐに冷凍庫から出てきて仕事にならない」「人前で怒られる習慣がないので,個室で注意する」「3回注意されたらクビにする」「わかったといっても,実際はわかっていない。正確な仕事ができるようになるまで,徹底的に指導する」などという苦労話をたくさん教えていただきました。日本の常識は通用しないため,日本の文化を押し付けるのではなく,その土地の文化を受け入れることが大切ということでした。
また,異国の地で生活するためには,「健康第一」「外国語を勉強して,1つでもマスターする」「努力して,さらに,諦めないこと」ということをお話いただきました。

団員たちは,チャンさんの家族とコミュニケーションを取り,国際交流を深めていました。しかし,英語圏の人ではないので,少し英語が聞き取りにくいという感想を持ったようです。

水曜市場と呼ばれているショッピングモールに行きました。

団員たちは,マレー語で店員とコミュニケーションを取り,国際交流を深めていました。

