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令和3年度 学校努力点テーマ
「食を通して、よりよく生きようとする児童の育成」 |
本校では、昨年度から学校努力点のテーマを「食を通して、よりよく生きようとする児童の育成」とし、食育に重点を置いた実践研究を進めています。
「食べることは生きること」という言葉がある通り、食の質は、生活そのものの質を大きく左右するものと言っても過言ではありません。しかし、子どもたちの食を大切にしようとする意識は決して高くはありませんでした。子どもたち自身が食に主体的に向き合い、食を通してよりよく生きる児童を育てたいと考え、このテーマを設定しました。子どもたち自身が自分の食について向き合う、「主体的な給食」への転換を目指したのです。主体的な給食とは、一人一人が、自分なりの根拠を基にして喫食の量や給食時間中の振る舞いを考え、判断し、調整することができる姿が見られる給食です。その実現のために、昨年度は以下の2つに重点を置いた食育を進めました。 ①知る食育……自分にとって適切な給食の分量や栄養素のバランス、食べ合わせなど、身近な食についての知識を深める。 ②考える食育…学んだことを基に自分の食を振り返り、それをよりよくしていくための具体的な方法を考える。喫食の量や給食時間中の振る舞いを考え、判断し、調整するために不可欠なのが、食に関する「知識」です。そこで令和2年度は、「① 知る食育」によって、発達段階に応じた食の知識を獲得させ、「主体的な給食」のための基盤を作ることをねらいました。その上で、「② 考える食育」として、自分の普段の食(ここでは特に給食)を振り返らせ、給食の時間を、自分にとってよりよいものにしていくための方法を考えさせました。 発達段階や学習内容との関連を考慮し、各学年での「知る食育」「考える食育」を体系化したことで、食に対する知識を深め、それを基に主体的に食べようとする子どもを育てることができました。 ただ、食育の必要性を感じづらい児童がいたことや、授業実践で高まった意欲を継続していくことには課題が残りました。 そこで、令和3年度は、2年度の実践を基盤としつつ、その成果と課題を踏まえて、食に関する知識や、それを基に自分の食に対して考えたことを「発信すること」に重点を置きたいと考えています。単元の終末で他者に対して発信する学習活動を設定し、単元の冒頭から一貫して「発信」を意識させることで、学習への意欲を高めたり維持したりすることが期待できます。また、他者意識が生まれ、相手に分かりやすく伝えるために、より深く知り、考えようという、主体的に学ぶことができるのではないかと考えました。 家庭への情報発信にも引き続き重点を置き、保護者の皆さんと連携しながら、目指す子ども像に迫っていきたいと考えています。 |
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