事前研修
第10回 8月12日(火) 中部鋼鈑株式会社にて
2014年8月12日(火曜日)に,中部鋼鈑株式会社において,名古屋市立高校生海外派遣 第10回事前研修が実施されました。
はじめに,総務部長の水谷様より中部鋼鈑株式会社の敷地面積はナゴヤドーム約2つ分であることなどの会社概要や鉄スクラップを原料として電気炉で溶解し,切断するという製鋼工程,ローラーで圧延する圧延工程についてご説明をいただきました。
つづいて,今回の企業研修を引き受けてくださった中部鋼鈑株式会社の従業員の皆さまと名刺交換の後,代表生徒のあいさつをさせていただきました。
つづいて,会社紹介用DVDを鑑賞させていただきました。
つづいて,工場見学をさせていただきました。はじめに水谷様よりお話をいただきましたとおり,会社内はとても広い敷地で,製品を運搬するための鉄道も走っていました。また,製鋼工程では,高温に熱せられ,溶けている鉄を取鍋に流し込んでいるという,とても迫力のある光景を見学することができました。
また,圧延工程では,高温により光っている鋼板が段々と圧延されていく様子を見学することができました。圧延機の中に何度も出し入れされている鋼板や温度を管理するために,大量に使用されている水なども見学することができました。また,鋼板製品の切断の様子や,できあがった鋼板の大きさも見学することができました。工場内はとても暑かったですが,団員たちは溶けた金属が段々と鋼板製品になっていくという,迫力のある光景を驚きながら,興味深く見学していました。
また,質疑応答では,団員から出されたさまざまな質問に対して,環境エネルギー室や生産技術室の方に回答していただきました。
鋼板を作るために,そこに至るまでの計画が一番大事であり,各工程ではスクラップの配合,鋼板の表面に傷を付けないこと,できあがった鋼板の平面度などの品質管理が重要であるとのことでした。
また,最大150mmの厚板鋼板や最大10tにもなる大きな鋼板を製造していること,電気炉を使用していることによるメリットやデメリット,暑い現場での機械類の維持などについても説明をいただきました。また,鋼板が使用されている部分などもお話をいただきました。
その他にも,環境汚染をしないために実施しているパトロールや連続監視,また,公害対策についての説明をしていただきました。
今回,中部鋼鈑株式会社へ企業訪問することにより,品質管理や環境問題への対応,暑い職場ならではの様々な対応,職場の改善など,本当にいろいろなことを学習することができました。海外の工場では日本国内とどのような違いがあるのかをしっかりと見学し,国内外のものづくりの違いについて理解を深め,国際的な視野を広げていきたいと思います。中部鋼鈑株式会社の方々には,お忙しいなか,企業研修にご協力いただきまして,本当に感謝いたしております。また,食堂体験として,昼食までご馳走になりました。本当にありがとうございました。