校章

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 本校の校章は若宮商業高等学校と同じです。校章のいわれは下記の通りです。
 校章を考えるときの留意点は、次の二つでした。

① この新設校がいつ迄も「若さ」を失わず、生生発展の一途を辿ってほしいという願いのこもったものであること。
② 商業教育に、「清新な」時代のいぶきを吹きこむのだという大きな抱負のこもったものであること。

 これら二つの点は、校名を考えるときの根底をなすものでもありました。幸せにして、学校は「若宮」というすばらしい名を頂きました。
 よし、それならば校章もこれにふさわしいものをとあれやこれやと思い迷ったあげく、桃の花を選びました。天白野並の地が、古の桃の名所であったことも、くしき縁かもしれません。

 遠い万葉の歌人が「春のそのくれないにほふ桃の花した照る道にいで立つをとめ」とよんだ桃の花の「明るさ」「清純さ」。
 中国の古い詩人が、「桃の夭夭たる、灼灼たるその華」とうたった桃の花の「永遠の若さ」と「清新な美しさ」。
 同じ中国の古い詩人が「桃李ものいはず、しもおのづからこみちをなす」とたたえた桃の花の「知性」と「野性」と「徳性」。
 桃の花の象徴する、これらのものを、いつ迄も大切に守り育てたいと思います。

 みなさんのよく知っている古事記に出て来る桃の実も、桃太郎の伝説も、桃の象徴するこれらのものの総和が邪悪に勝って、人の心に平和をもたらしたことを意味しているものと思われます。

 桃の花に、大陸的な匂いのする所にも、旧いからを破ってほしいという願いがこもっていることを、あわせて忘れずにいたいものです。