学校努力点

令和2年度 学校努力点テーマ

「食を通して、よりよく生きようとする児童の育成」

 名古屋市立の学校では、各校の特色や課題等を踏まえ、学校教育の重点(学校努力点)を定めています。本校では、本年度から学校努力点のテーマを「食を通して、よりよく生きようとする児童の育成」とし、食育に重点を置いた実践研究を進めていきます。その背景として、これまでの日々の給食が受け身になっていたのではないかという反省がありました。例えば、給食中に、先生から「時間やマナーを守りなさい」と言われないと食事中の適切な振る舞い方を意識できなかったり、「野菜も食べた方がいいよ」と言われないと全部を残そうとしたりするという姿がありました。代表委員会や給食委員会が残食を減らそうという取り組みをする時には、「みんなが『食べよう』という雰囲気になるから、仕方なくちょっと無理をして食べる」という雰囲気もありました。
 「食べることは生きること」という言葉があるように、食は人生において非常に大切なものです。豊かな食生活を目指す意識を育てることが、子どもたちの人生を豊かにしていくといっても過言ではないと考えます。しかし、先述したような子どもたちの実態は、食を豊かにしている姿とは言えないと感じていました。本来、食べることは主体的であるべきです。食べることの大切さや楽しさを知り、自分がマナーを守る必要を感じるから守る。野菜を食べることの良さを知っているから食べる。自分にとっての適切な分量を理解した上で食べる。そのような姿を目指したいと考えました。
 そこで、本年度は、「食について知り、考える学習を通して」というサブテーマを設定しました。食に主体的になるためには、まず食に関する知識が必要であり、食について深く考える経験が必要であると考えたからです。特に、今年度は給食に焦点を当て、以下の「知る食育」と「考える食育」を中心に、実践研究を進めて参ります。

①知る食育……自分にとって適切な給食の分量や栄養素のバランス、食べ合わせなど、身近な食についての知識を深める。

②考える食育…学んだことを基に自分の食を振り返り、それをよりよくしていくための具体的な方法を考える。

新型コロナウイルス感染予防のため、「全員前向き」「会話なし」など、例年とは異なる方法での給食となってしまい、計画している実践がどこまでできるか不透明な部分もありますが、可能な範囲で、最大限の取り組みをしていきたいと考えています。
 なお、学校努力点の取り組みは、今後、「食育だより」としてもお伝えしていく予定です。ご家庭でも、「食」について、話題にしていただけたら幸いです。

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