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普通科におけるSSHの取り組みについて

 向陽高校では国際科学科だけでなく普通科においてもSSHの取り組みを積極的に行っています。

 普通科の取り組みは主に、

≪授業の取り組み≫     【SSグローバル探究TUV】 ※第3期SSH(R2年度)より開始

≪授業外での取り組み≫  各種講演会、理科フィールドワーク、研究室体験

です。

 これらの各種行事への参加を促すことで科学技術への興味関心を高めるとともに、授業においても探究活動を全員に実施することで、 文理問わず必要な探究スキルを身につけられる教育プログラムを組んで実施しています。

    キャリア通信 を発行しています。 こちらです 。


「SSグローバル探究T」 ※第3期より開始(R2年度から)

 普通科1年次に「SSグローバル探究T」という授業を行っています。

 前半は、本校独自の「科学探究の基礎力 育成モデル」に従い、5つの探究講座を実施します。

 探究講座は、探究活動の基礎となるスキルを1つ1つ丁寧に指導することで、後期の探究活動が充実したものとなるよう設定しています。 その模様は、6月の「SSH成果報告会」でも公開を予定しています。

 後期には、個人でテーマを決めて「探究活動」を行います。探究の成果はスライドにまとめ、グループ内、クラス内で発表を行います。

  各クラスから1名ずつ選ばれた代表生徒が、3月の「SSH探究活動成果発表会」で発表します。



「SSグローバル探究U」 ※第3期SSHより開始(R3年度から)

 普通科2年次に「SSグローバル探究U」という授業を行っています。

 320名の生徒が希望により8つの探究ゼミに分かれ、同じ探究ゼミの中で1班4名程度のグループを作ります。 そのうえでSDGsのいずれかの目標に関連があるテーマを設定し、1年間かけて本格的な探究活動を実施します。

 1年次の個人による探究活動より発展し、何らかの「課題を解決する」ことを目標とします。 また、結果を仲間とともにより深めていけるようグループで実施します。

 「根拠をデータで示し、考察をして結論を導く」など「科学探究の基礎力 育成モデル」に従い、丁寧に指導していきます。

探究の成果はポスターにまとめ、3月の「SSH探究活動成果発表会」でポスター発表を行います。

<8つの探究ゼミ>

「言語・文化・文学・歴史」  「環境・エネルギー」  「経済・法学」  「国際関係」
「教育・心理」  「科学・技術」  「健康・保健・スポーツ・福祉」  「生命科学・生活科学」

「SSグローバル探究V」 ※第3期SSHより開始(R4年度から)

 普通科3年次に「SSグローバル探究V」という授業を行っています。

 前半は、これまでの探究活動のまとめを行い、探究内容をレポートにまとめます。そのうえで、自分がどのような探究活動を実施し、成長してきたか振り返ります。

 後半は、個人で「高校卒業後の人生を通じて探究したいテーマ」を検討し、生徒同士でプレゼンテーションを行います。進学先で研究をしたり、 社会に出て働いたりすることを長期的な探究活動と捉え、「科学探究の基礎力 育成モデル」の中でも特に「課題発見・テーマ設定力」を養います。

名古屋市立大学との連携 「大学丸ごと研究室体験」 (国際科学科と共通)

  名古屋市立大学事務局の協力により、名古屋市立大学大学院医学研究科、同薬学研究科、同システム自然科学研究科の研究室において、市立高校生を対象に少人数での研究体験を実施しています。

 「なごやっ子連携」の一環として、生徒の募集は名古屋市立の4校(菊里・向陽・桜台・名東)に対して行い、各校より多くの生徒が参加しています。
 40講座程度が開講され、4校から200名ほどの生徒が参加しています。アンケートの結果、高度な内容の講座も理解が深まったと答えています。大変有意義な研究室体験となっています。 参加後も興味関心が続き、様々な活動に積極的になる生徒が多数います。この講座での経験が将来の進路選択に大きな影響を与えていると読み取れます。
 理数教育推進校として、今後も「なごやっ子連携」を進めることで、本校の活動を他校へ普及させていきたいと考えています。



「科学館研修@名古屋市科学館」

 毎年秋に普通科生徒320名を対象に科学館研修を実施しています。プラネタリウムとサイエンスレクチャーを実施ています。
 プラネタリウムを貸切って、本校用に組んでいただいたオリジナルプログラム講義をいただいています。
 サイエンスレクチャーでは、身近なものから地球規模の現象を理解する講義を受けています。
 普段の授業では扱わない自然科学や科学技術の分野について、学芸員の先生方からご講義いただき、
名古屋市科学館との連携を通して、興味・関心を高めることができました。


「知の探訪」(国際科学科と共通)

夏休み中に大学や研究機関を訪問する理科フィールドワークを実施しています。
博物館などで実物を見ながら講義を受けるなど、普段の学校ではできない体験をすることができ、科学の楽しさを感じられる企画となっています。

「知の探訪」の過去の実施例

例@福井宿泊研修
若狭三方縄文博物館、福井自然保護センターおよび福井県立恐竜博物館を訪れ、博物館の展示見学や学芸員による講義のほか、 フィールドでの実習を通して高原の動植物の観察、天体観測、恐竜の化石発掘体験などを行いました。

例A豊橋自然史博物館

学芸員による骨格標本を用いた講義を受け、脊椎動物の骨格と歯の構造について学びました。 講義の後は、自然史博物館と動植物園の見学を行い、現代までの生物の進化を踏まえた上で、実際の生きている動物の新たな見方を発見することができました。

例B豊田工業大学 研究室体験

豊田工業大学にて、実験を通して科学の楽しさに触れる3つの講座を実施しました。

「身近でクリーンなエネルギー〜植物から作る太陽電池〜」
植物色素を使った新型太陽電池を、自分で作って発電・測定する。

「熱を捨てずに電気に変える〜熱電材料とは〜」
実際の熱電材料を用いて、お湯や液体窒素による温度の差から電気が生み出される様子を観察し、その特性や機構を学ぶ。

「パスタブリッジの設計」
パスタブリッジの設計・制作を通じて,構造の形状が強度に与える影響について学習する。

例C鳥羽臨海実習

三重県鳥羽市にある名古屋大学付属臨海実験所を訪れ、フィールドでの体験として、磯に棲む動植物の観察、分類、プランクトンの採集、ウニの受精発生実験を行いました。




科学部の活動(国際科学科と共通)

 本校の科学部は、国際科学科の研究グループと同様、様々な発表会やコンテストに参加しています。

 より高い水準で探究心や理解を深めたいという意欲を創出し、発表、質疑応答、議論する機会を増やすことにより、自然科学・科学技術に関する視野を広げています。
 さらに、各種研究発表会では他校の生徒との交流も多く、他校の実践からも刺激を受けることが期待できます。今後も、様々な発表会やコンテストに参加し、外部との積極的な交流を進めていきたいと思います。


その他の活動(国際科学科と共通)

 その他にも、各種講演会(例:「JAXA講演会」)や外部の取組への参加(例:「アメリカで数学をしませんか」)、科学オリンピックの参加など、様々な活動に参加できる体制をとっています。
 どの活動においても、意欲的に参加する生徒が増えており、興味関心が深まっていることがうかがえます。今後の積極的な参加と、それによる成長に期待したいと思います。