安心感をもち進んで活動する生徒の姿を目指して
テーマ設定の理由
友だちをお互いに受け入れることができる言葉掛けや授業での発言など、日常の生活や授業での基礎・基本を身に付け、安心感をもち進んで活動する生徒を育てたい。このような生徒が、責任を重んじ、自主性と実践力のある生徒に成長していく。このような考えを基にして昨年度は、「基礎・基本の定着を図る指導の工夫」と「お互いのよさを認め合う活動の工夫」を重視した取り組みを行ってきた。
「基礎・基本の定着を図る指導の工夫」については、3年前から努力点の重点項目として取り組んできた。その結果、生徒が落ち着いて授業を受けることができるようになり、一定の成果が見受けられたと捉えている。
次に、「お互いのよさを認め合う活動の工夫」については、昨年度から重点項目の1つとして取り組んだ。それまでの生徒は、「できた・できない」という結果に執着し、「できない」ことを仲間に指摘したり、「できない」ことから逃げてしまったりする様子が見られた。そこで、昨年度は、仲間の「気付き」や「がんばり」を認め合う活動を取り入れたことで、少しずつではあるが、「できるようになろう」と粘り強く取り組む態度が見られるようになった。
また、生活面においても、委員長や生徒会・委員会活動などによって、生徒同士が呼び掛け合ってチャイム着席をしたり身だしなみを整えたりする姿が定着しつつあると思われる。これは、教師から生徒への指導だけではなく、生徒同士が互いに呼び掛け合える仕組み作りや雰囲気作りができつつあることが成果につながっていると捉えることができる。一方、お互いのよさを認め合う活動をしようとしても、認め合うポイントが定まらず、「みんないい」という評価だけに陥ってしまったり、お互いのよさを認め合うことはできたが、認め合う活動から教え合ったり支え合ったりするような活動に繋がっていくまでには至らなかったりした場面もあったように思われる。
そこで本年度は、「お互いのよさを認め合う活動の工夫」に重点を置いて取り組みを行いたい。
○ お互いのよさを認め合う活動の工夫
・ お互いのよさを認め合う場面作りやその視点のもたせ方などの工夫
・ 発言の仕方や話の聞き方などの工夫
・ 生徒同士が互いに呼び掛け合える仕組み作りや雰囲気作りの工夫