伊勢山中学校は、名古屋台地と呼ばれる洪積世台地の南西部に当たる位置に立地する。
中区の南半辺りから台地は、現在の堀川と新堀川に挟まれる形で南へ延び、本校一帯は熱田台地と呼んで小区分される。
ここは北の那古野台地西側にかけて多くの遺跡がある事が知られ、街の下で遺跡が良い状態で残っている事が判明している。伊勢山中学校遺跡は、前述の熱田台地の北西部、本校及び付近の住宅や神社がその範囲となっている。
名古屋市の調査によって、遺跡の範囲は東西200m、南北300m程(約1500平方m)に及び、弥生時代から中世にかけての遺物が出土、古墳時代の住居跡なども発掘された。また、本遺跡の周辺には、北に正木町遺跡、南に尾張元興寺跡、南東には東古渡遺跡など、古墳時代の様子を知る事ができる遺跡が連なっている。
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