名南中学校に関わる被害状況
- 名南中学校
- 最高水位 : 230cm
- 浸水期間 : 9月26日~10月12日
- 授業再開 : 10月23日
- 生 徒 数 : 1,062名
- 避難者数 : 400名
- 生徒の被害
- 物故生徒 : 男子17名・女子26名 計43名
- 孤児生徒 : 9名
- 父を亡くした生徒 : 9名
- 母を亡くした生徒 : 16名
- 兄弟姉妹を亡くした生徒 : 45名
- 家屋
- 全壊 : 69名
- 半壊 : 83名
- 流失 : 904名
当時の写真


現在の校舎に残る記録
管理棟の南側壁面に、当時の最高水位を表すプレートが取り付けられています。当時の記録を残すとともに、河川が近くにある名南中学校の学区で生活をしている現在の私たちが、台風の被害や水害について忘れないようにしなければなりません。

当時の学校日誌より
- 昭和34年9月26日(土)
- 伊勢湾台風により水没学校となる。床上浸水230cm、宿直の教諭2名は廊下の天井を打ち破り屋根裏へ避難。作業員一家の安否を気遣うも連絡を取ることさえできない。
- 昭和34年10月7日(水)
- 職員全員で全市に避難した生徒を訪ねて歩く。他の小・中学校で久しぶりに会う母校の先生の顔に目に涙を浮かべて集まってくる子がいる。「よくぞ生きのびた」の思いで慰めるべき言葉も見つからず、こちらも涙ぐんでしまう。数百人の収容者を抱え込んだ各学校も大変なことだろうと思う。
心から私たちの労をねぎらってくれる先生と、厄介者みたいに扱う先生の二派を心に思い浮かべながら複雑な悲しい気持ちを抱いて帰路に着く。 - 昭和34年10月26日(月)
- 1か月ぶりに大磯小学校の名南本部を引き上げる。本当に長い間ずいぶんお世話になったと思う。