NAgoya City Overseas Seminar
  ■ 現地研修

 

 
第1日目 出発  
7月30日(月)
セントレアにて 8:30
出発式の様子です。
団員達は全員緊張感を漂わせながら代表の生徒から研修での決意表明が行われました。
各学校の校長先生をはじめ教育委員会の先生方、保護者のみなさまお見送りありがとうございました。
   

シンガポールのチャンギ空港で乗り継ぎをしました。東南アジアにおける有数のハブ空港であり、乗り継ぎを行うのにかなりの距離を歩きました。

   
ペナンのホテルに到着したのは現地の時間で21:40くらいでした。
長旅で少々お疲れぎみですが、明日からの研修頑張ります。
 
   
   
第2日目   
7月31日(金)
 豊橋技術科学大学ペナン校 10:00~12:00
午前は豊橋技術科学大学ペナン校にてオリエンテーションを受けました。
この学校は2013年に世界を舞台に活躍するグローバル技術者の育成のため設立されました。

マレーシアの現地事情や歴史、地理、民族、政治、慣習について講義を受けました。
   
クイーンズベイモール視察 13:00~16:00
クイーンズベイモールとはペナン島にある巨大なショッピングモールで日本のイオンが経営をしています。
日本のイオンに似ている部分もありますが、食材などはマレーシア独特のものが多く並べられていました。マレーシアは多民族国家なので宗教に配慮した食材のコーナーが特徴的でした。また高級ブランドの店舗も入っていました。
 
屋台にて 
初めての夕食を屋台で食べました。マレーシアではいたるところに屋台があり現地の人も夕食を屋台で食べる人が多いそうです。いろいろな屋台があり、そこで注文をしテーブルに持ってきてもらうというシステムでした。現地の人とのコミュニケーションでは最初、戸惑いましたが英語で注文をしました。料理はおいしいものばかりでしたが、なかには独特のにおいを放つものもありました。
   
第3日目   
8月1日(土)
 世界遺産都市ジョージタウン 視察 
3日目は世界遺産都市ジョージタウンを視察しました。ジョージタウンは2008年にユネスコ世界文化遺産に登録され、マレーシアでは初の文化遺産となりました。一つの街に仏教、イスラム教、ヒンズー教などの歴史的建造物が一度に見られるのが大きな特徴です。写真はクーコンシーという中国式寺院です。

ジョージタウンは「アートの街」とも呼ばれ、ペナンの日常を描いたウォールアートや昔のエピソードを描いたアイアンアートなどが街の至る所にあり、世界遺産の街並みを感じながらもアートを楽しむこともできます。

ジョージタウンで大きな存在を放っていたのがイスラム教の寺院であるカピタン・クリン・モスクです。このモスクはペナンで最も古いモスクで、外国人も中を見学することができます。門を入ると建物が斜めを向いているのが印象的でした。これはイスラム教の聖地であるメッカの方向を向いて建てられているためです。モスク内には手や足を清めるための洗い場があり、イスラム教の清浄と不浄の別に対しての厳しい考え方を見て感じることができました
 
ジョージタウンの移動ではトラライショーという人力車のような乗り物を体験しました。自動車と同じ道をすり抜けるように走ったので少し怖く感じました。
 
第4日目   
 8月2日(日)
極楽寺 9:00~12:00
午前は極楽寺を見学しました。極楽寺は1890年から約20年の歳月を費やして作られたマレーシア最大の仏教寺院です。山の中腹にあり、細く長い階段を上り本堂まで行くとカラフルな建物がいくつもあり、たくさんの仏像を見ることができました。写真はパコダと呼ばれる7階建ての白い塔で下から中国式、タイ式、ビルマ式の複合建築になっています。
ララオ村 13:00~16:00
午後にはホームステイ先のララオ村でオープンハウスという断食明けのお祭りに招待されました。村の人々が一堂に集まり、食事を食べたり、歌を披露していました。食事の中にはドリアンで作ったソースがあり、独特のにおいを放っていました。
オープンハウスの舞台で私たちは浴衣を着て、日本のアニメに出てくるダンスを披露しました。
ダンスを踊った後、熱烈な歓迎を受けました。
村長さんたちと記念撮影をしました。
 
第5日目   
8月3日(月)
Fikrisz(Malaysia)Sdn.Bhd.企業視察研修 10:00~11:30
ケダ州にあるFikriszという企業を視察しました。この会社ではコーヒーやチョコレートを製造している会社で海外への輸出を中心に行っています。最近ではオーガニック系の健康志向の商品が人気だそうです。社長と社長の奥さまは日本の大学に通っていたこともあり日本語が堪能で、会社概要の説明を受けた後、工場を見学させてもらいました。
   
工場の中には5Sという標語が掲げられていました。5Sというのは日本語の整理、整頓、清掃、清潔、躾の頭文字でマレーシアで日本語の標語が使われているのに驚きました。最後に社員の皆様と記念撮影をしました。
ケダ州 州都アロースター視察研修13:00~16:30
ペナン州の北側に位置するケダ州の州都アロースターを視察しました。まず最初にAlbukhary国際大学を訪問しました。とても広い敷地内にはモスクや病院、図書館、学生の家族が利用できるホテルなどがありました。この大学はイスラム教の六信五行のうちの一つである、サガート(喜捨)といわれる恵まれない人に施すとういう行いに従って、この地域のお金持ちの一族であるAlbukharyという一族が建てました。モスクを見学する際には、女子はJubahといわれる全身が隠れる衣装を着ました。
   

その後、Muzium Diraja Kedahという博物館を訪問しました。そこはケダ州の元首相で「マレーシア独立の父」と呼ばれているアブドゥル・ラーマン氏が実際に使用していたお城でした。中には、王族が使っていたものや武器などが展示されていました。

アロースターはマレーシアの第4代首相のマハティール・ビン・モハマド氏の出生の地あり、彼は”Look East Policy”という日本の経済成長を見習おうという政策を掲げました。奥に写っているのはランドマークであるアロースター・タワーです。
   
第6日目   
8月4日(火)
クラリオンマレーシア 企業視察研修 9:00~12:00
午前中はクラリオンマレーシアを視察しました。クラリオンとは日本の音響機器メーカーで日立グループに所属しています。マレーシア支社は1970年に設立され、クラリオングループ初の海外進出となり、そして、ペナン州初の日系企業となりました。まず、最初に会社概要のプレゼンテーションを見させていただきました。
その後、工場を視察しました。そこではマレー系、中国系、インド系の人たちが協力して働いていました。社内で主に使う言語は英語です。
   
マレーシア科学大学博物館 視察研修 14:00~16:00
午後はマレーシア科学大学博物館を訪問しました。マレーシア科学大学博物館はマレーシア科学大学の敷地内にあり、ほかに郵便局やレストランなどもあります。博物館の中にはマレーシアの民族衣装や生活様式に関するものから恐竜やスペースシャトルのような生物学、天文学、宇宙工学まで幅広く展示されていました。
   
バツーフェリンギ 視察 19:00~21:00
バツーフェリンギとはペナン島の北部に位置し、とても綺麗なビーチのあるリゾート地です。海辺にはたくさんの観光客がいました。
 
名物のナイトマーケットではたくさんのお店が並んでいました。
 
 
第7日目   
8月5日(水)
双立マレーシアテクノロジー 企業視察研修 9:00~11:00
双立マレーシアテクノロジーに視察に行きました。双立は大阪に本社を構えており、自動車やバイクの部品、電機製品など金型を作り機械加工から組み立てまでをてがけています。はじめに会社の概要などの説明を受けてから工場の視察をしました。工場に入った瞬間に熱い熱気が体を包みました。アルミを溶かし、金型を製造する工程では男性の方がほとんどでしたが、研磨や仕上げの工程では女性の方が作業をしていました。
   
従業員はマレーシア人のほかにベトナム、ネパール、フィリピンなど7か国の人が働いているそうです。
   
在ペナン日本国総領事館 官庁視察研修 14:00~16:00
在ペナン日本国総領事館を訪問しました。多くの窓に覆われた高層ビルの28階にあり、エレベーターを降りると、厳しいセキュリティチェックを受け中へ入ることができました。総領事館での業務は多岐に渡り、滞在している邦人のためにすることのほか広報活動や文化交流、日本企業支援などがあるそうです。その後、質疑応答をしペナンについていろいろと教えていただきました。
   
西沢領事からは「若いうちにどんどん海外へ出て、いろいろ学んでください 必ず財産になります」というお言葉をいただきました。

明日からいよいよホームステイです。
   
第8日目   
8月6日(木)
ホームステイ1日目
本日よりホームステイです。ララオ村はペナンの都会とは違い自然豊かな村です。森には虎もいるそうです。集会所で入村式が行われました。団長よりマレーシア語にて挨拶がされました。
   
お世話になる家族と緊張の初対面です。入村式のあとそれぞれの家族の家に移動しました。
   
村の人たちとの写真です。村の人たちは英語をしゃべれる人は少ないので、事前研究で勉強したマレーシア語でコミュニケーションをとります。

   
第9日目   
8月7日(金)
ホームステイ2日目
ホームステイ2日目です。午前は村の産業について研修しました。ゴムの木から原料を採る体験やパームオイルの原料となるヤシの木の見学、蜂蜜をとる巣箱(蜂蜜から石鹸をつくる)を見学しました。
   
こちらの池ではケリというナマズに似た魚を養殖しています。最初見たときは静かな池だったのですが、村の人が池に入って魚を捕りにいくと大量のケリが暴れだし、その多さに驚きました。
   
午後には村の人たちに伝統的な遊びを教えてもらいました。チョンカというビー玉使った遊びはルールが難しかったですが、村の人に教えてもらいみなで盛り上がりました。また小石を使ったバドゥスラマという遊びも習いました。こちらの遊びはルールはシンプルでしたが技が必要となる遊びでした。
   
夜にはSMK Sungai Achehという地元の高校を訪問し交流しました。この日は断食明けのお祭りが行われており、地元の高校生の歌や踊りを披露され、そのあと団員たちは浴衣を着て日本のアニメの踊りを披露しました。
団員から校長先生に記念品を贈呈しました。
その後、みんなで食事をしながら日本からのお土産や名刺を渡したりして交流しました。
第10日目   
8月8日(土)
ホームステイ3日目
ホームステイ3日目はマレーシアの伝統工芸の制作体験をしました。布にロウで輪郭を作り、筆で色をつけるバティックとざるのようなものにひもを規則的に通していくアニャ・マンを制作しました。
   
完成したものです。
   

次に、地元の小学校を訪問しました。みんな明るく無邪気で日本の小学生と変わらないと感じました。
   
午後は食品工場を訪問しました。この工場ではいろいろなフルーツを砂糖水に3週間程つけた食品が主力で試食をさせてもらいました。日本にはあまりない味でフルーツの漬物のようなものでした。マネージャーからは日本ではどのような味にしたら売れるかと逆に質問を受けました。
   
夜には村のお祭りに参加しました。ホームステイ先でマレーシアの衣装を借りて着ている団員もいるので村の人みたいになっています。
ダンスの先生にマレーシアの踊りを習い、村人の前で披露しました。
   
 
8月9日(日)
 

ホームステイ最終日となりました。集会所で退村式が行われました。村長からお別れの挨拶のあと、団長と団員代表からお礼を述べました。そして記念品の贈呈をし、お土産をいただきました。

   
 

短い期間ではありましたが、本当によくしてくれました。感謝申し上げます。

この後、ペナンに戻り夕方の飛行機に乗り、日本へ向かいました。

   
第12日目   
8月10日(月)
 セントレア到着挨拶

10日の朝、セントレアに到着しました。大きな事故や病気もなく到着したことを報告しました。

教育委員会のみなさま、各学校の先生方や保護者のみなさまお迎えに来てくださり、ありがとうございました。

今後は事後研修を重ね、この研修が有意義に行われたことを報告したいと思います。

現地研修に関しましては多くの方にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

          
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