令和5年度

    

「ICTを活用した楽しい授業」

 考えを伝え合い、なかまと学ぼう 

 

本校では、令和3年度から「ICTを活用した楽しい授業」を主題として、子どもがICT機器を活用し、楽しみながら進んで学習に取り組める子どもを育てたいと考え、実践に取り組んできました。様々な活動を通して、ICTのよさに触れることができた一方で、操作スキルに個人差が大きく見られました。そこで、昨年度は個々の情報活用能力の基礎的なスキルの向上に重きを置き、実践を行った。学年ごとに身に付ける情報活用能力を整理し、各教科の学習と関連させて指導したことで、子どもの基礎的なスキルの向上を図ることができました。この2年間で、学習にICT機器を活用する基盤が整ってきました。

令和3年1月に中央教育審議会から出された「教育課程部会における審議のまとめ」では、ICTを最大限活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実の重要性について述べています。また、名古屋市教育委員会は、平成29年2月に授業改善の重点として、「なかまと学びを深める授業づくり・なかまなビジョン」を示している。GIGAスクール構想以前から重視されてきた対話的な学びですが、ICT環境の整備によってICTの特長を生かし、より効果的に充実させることが可能となりました。ICTの特長とはすなわち、全員の考えを交流することができる点、短時間で効率的に考えを共有できる点、学びの履歴を残して連続性をもたせることができる点などです。

それらを踏まえ今年度は、ICTを活用した楽しい授業」の3年次として、「考えを伝え合い、なかまと学ぼう」を副題に据え、なかまと協働的に学ぶことを重点におき、実践に取り組む。協働的に学ぶためには、学習課題に対して自分の考えをもち、表現することや、なかまと考えを交流して、再び自分の考えを見直すことが大切です。その過程でICTを活用することにより、多くの考えに触れ、自分の考えとの共通点や相違点を見出すことができます。そして、互いのよさを認め合ったり、自分の考えの変容に気付いたりすることもできます。各学年で必要な情報活用能力を育むとともに、互いのよさを生かしながら、協働的に学習課題を解決したり、考えたことを表現したりすることを目指していきます。

前期                             

後期