みなさん、夏休みを有意義に過ごしていますか?暦の上では、8月8日(火)に立秋となり、秋になりました。おじいさんで早起きになってしまった私は朝、明るくなるのが、少しずつ遅くなるので、だんだん秋なのかなあと感じています。しかし、昼間は台風の影響もあり、暑いです。熱中症にならないように、水分補給しながら、あと半分、夏休みを楽しんでください。今日は10日なので、ちょうど半分くらいですね。
また、迷走した台風6号は沖縄や九州に被害をあたえましたが、幸いにも愛知県は影響が少なかったですね。しかし、今度、お盆のころにくる台風7号は愛知県の近いところに上陸しそうです。台風に備えて、家の方でも準備しておいてください。「備えあれば憂いなし」です。
さて、今日は今、私が読んでいる「空想科学読本」の話です。みんなもひょっとしたら、読書感想文のために本を読んでいるかもしれませんね。この空想科学読本は柳田理科雄という人が書いた本で、さまざまなアニメや小説で取り上げられた話を実際の理科の数値で計算し直している本です。
太宰治の「走れメロス」という作品を知っていますか?メロスは人質になっている親友のために、走って帰ってくるという話です。さて、メロスは王様と3日間で帰ってくるという約束をしました。妹の結婚式という用事でしたが、妹の住んでいる場所は40km。人はちょっと早足で歩いて、時速4km。10時間もあれば、着く。実際、メロスは最初、妹のところまでは1日で来た。さて帰りは、薄明のころに出発。薄明とは日の出の1時間前のころのこと。北緯37度のところなら、7月末の日の出は4時半。日没は午後7時過ぎなので、15時間半あった。だから、余裕で間に合う予定。だらだら歩いても間に合うはずだった。
しかし、前日は妹の説得で寝不足。雨で川ははんらん。山賊がきて、メロスを襲い、さらに夏の灼熱の太陽がメロスにおそいかかる。最後、メロスは太陽の10倍も速く走る。太陽の時速1300km。それの10倍は時速13000km。マッハ11。走れるわけがない。さらに、途中、犬を蹴飛ばす。犬は時速26000kmで蹴飛ばされ、落下地点は13000kmのかなた。と理科で計算するとそうなるそうだ。意外に小説を真剣に読むとそんなことはいくらでもあるそうです。
トトロに出てくるネコバス。七国山まで大人の足で3時間。だから4km×3で12km。カンタのおばあちゃんで距離を計算するとネコバスの時速は360km。ネコバスがこの時速で走ったら、窓のないネコバスからメイちゃんたちは吹き飛ばされるとか…。高学年のみなさんはそんなテレビの見方をしてもよいかも…。