みなさん、ゴールデンウィークも終わり、夏休みまで祝日がない時期がやってきました。
今日は全校のみなさんで、清掃活動をやってくれました。石を拾ったり、草をとったり、運動会のためにがんばってくれました。
授業は先生の話を聞いて、勉強していますか?先生のように年をとるとなかなか教えてもらう機会が少なくなりました。君たちは恵まれています。先生の話をいっぱい聞いて、かしこくなってください。
さて、昨日、5月11日は私の友だちの命日でした。命日とはその人が亡くなった日のことです。今から、50年くらい前、私が小学校6年生の時に、私の友だちは亡くなりました。小さいころから心臓弁膜症という難病で、病院を行ったり来たりしていました。
4年生で同じクラスになり、お互いに相撲が好きで、意気投合しました。よく運動場で、二人で相撲をとっていました。
6年生になって、肺炎をこじらせ、友だちはまた入院してしまいました。そして、11日、息を引き取りました。クラスみんなで、かれの葬式に行き、かんおけの中の彼の姿を見た記憶が残っています。
それから、数年たって、そのクラスでクラス会をやった時、集まった友だちはみんな、お兄さん、お姉さんになっていましたが、彼だけはまだ12歳の少年の顔でした。
いつも、この時期になると、彼の分も長生きしなくちゃいけないと思います。もう、私もかなり年をとり、来年、辰年になると還暦と言って、こよみのワンサイクルをむかえます。世の中には、生きたくても、病気で死んでしまう人は何人もいると思います。だから、その人たちの分まで、命を粗末にせず、生きることがが大切だと思います。私もこの60年、つらいことがいろいろありました。でも生きていれば、それ以上に楽しいことがありました。私は、彼の分まで長生きしてやろうと思っています。