校長のひとりごと


第40号  3月3日(金)

生きる


 今日(きょう)はひなまつり。(もも)節句(せっく)ですね。
 私事(わたくしごと)ですが、先月(せんげつ)、私の母親(ははおや)()くなりました。亡くなる3日前くらいに(むね)(いた)くなり、病院(びょういん)救急搬送(きゅうきゅうはんそう)され、急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)診断(しんだん)されました。(じつ)は私も同じ病気です。入院(にゅういん)して、しばらくはごはんもよく食べ、元気(げんき)だったそうですが、3日目に(きゅう)血圧(けつあつ)が下がり、(いき)をひきとりました。82歳だから、大往生(だいおうじょう)ですね。
 私の母親は、軟式(なんしき)テニスをやっていて、国体(こくたい)へ行くほどのスポーツウーマンでした。しかし、40代のころ、脳梗塞(のうこくそく)という病気を(わずら)い、その後は(やまい)との(たたか)いでした。糖尿病(とうにょうびょう)になり、心臓もカテーテル手術(しゅじゅつ)、バイパス手術を行いました。そんな中、昨年末(さくねんまつ)大腿骨(だいたいこつ)骨折(こっせつ)し、心臓に負担(ふたん)のかかる手術をすれば、寝たきりにならない。しなければ、寝たきりになるとお医者さんに言われました。私の母親は寝たきりになるのは(いや)だから、危険(きけん)(おか)して、手術をすると言ってました。
 手術後、1か月あまり、リハビリをがんばり、(うご)けるようになった矢先(やさき)の死でした。でも、彼女は寝たきりは嫌だから、後悔(こうかい)しないために手術を受けました。きっと、後悔はないと思います。
 みんなもこの後、いろいろな選択に(せま)られるはずです。そんな時、いろいろなことを考え、後悔しないことが大切です。そして、その選択を決して人のせいにしないことが大切です。よく、何か失敗すると、すぐにだれかのせいにする人がいます。人のせいにしないために、自分でよく考えて選択してほしいと思います。特に高学年の子たちはそんな選択を繰り返しながら、今後「生きる」ことになると思います。