校長のひとりごと


第41号  3月10日(金)

東日本大震災


 明日(あす)は3月11日。東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)()こった日です。(いま)から12年前、今の6年生の子たちが生まれたころですね。2011年、平成(へいせい)23年の3月11日の金曜日、午後2時46分、東北地方(とうほくちほう)を中心にマグニチュード9.0の地震(じしん)発生(はっせい)しました。宮城県(みやぎけん)栗原市(くりはらし)震度(しんど)7、東北地方から関東地方(かんとうちほう)(ひろ)範囲(はんい)で震度6強となりました。
 名古屋でも震度3から4でした。ちょうど、低学年(ていがくねん)下校時間(げこうじかん)(かさ)なり、何か大きく地面(じめん)()れて、めまいと間違(まちが)えた先生がいました。私は学校の4(かい)出張(しゅっちょう)の先生の()わりに教室にいたのですが、教師歴(きょうしれき)34年間、大きな声で(つくえ)の中に避難(ひなん)するように言いました。その後、テレビを付けたら、大きな津波(つなみ)が東北地方の多くの(まち)をのみ込む映像(えいぞう)が流れてきました。
 12都道府県(とどうふけん)で2万2312名の死者(ししゃ)行方不明者(ゆくえふめいしゃ)が発生しました。防災訓練(ぼうさいくんれん)や引き取り訓練が行われる9月1日は1923年に起こった関東大震災(かんとうだいしんさい)(わす)れないために設定(せってい)されていますが、この時は火災を中心に10万5000人の人が()くなりました。1995年1月17日には阪神・淡路大震災(はんしん・あわじだいしんさい)が起こり、家屋(かおく)倒壊(とうかい)火災(かさい)を中心に6434人が亡くなりました。東日本大震災で亡くなった人の多くが津波で亡くなりました。沿岸部(えんがんぶ)では、15メートルもの津波が起きたそうです。
 あれから12年。南海(なんかい)トラフ地震が懸念(けねん)されています。あと30年の間で、起こる確率(かくりつ)は70~80%とも言われています。どこで地震にあうかはわかりません。私は地震が起きた時、自分がどこにいるか、今の状態(じょうたい)で身が守れるか、その場所は火事や津波から命は守れるか、家族とはどう連絡をとるか、助けるべき人は近くにいないかなどいろいろなことを考えて行動することが求められます。NHKのドラマでもやっていましたが、防災ノートをチェックし、家族の集合場所を決めておくことは大切かもしれませんね。日頃から命を守る行動を考えておく必要があると私は思います。