校長のひとりごと


第28号  12月12日(火)

ヘアドネーションとあるお手紙

 しばらく、あたたかい日々が(つづ)いています。しかし、来週(らいしゅう)(さむ)くなると()ってました。あたたかくなったり、寒くなったり、寒暖差(かんだんさ)(はげ)しい今日(きょう)このごろですが、体調(たいちょう)(くず)さないように()ごしてください。
 みなさんはヘアドネーションっていう言葉(ことば)()っていますか?
 ヘアドネーションとは「病気(びょうき)事故(じこ)(かみ)(うしな)った子どもに、かつらを作って寄付(きふ)すること。また、そのために髪を提供(ていきょう)すること」です。(三省堂国語辞典第八版より)
 私の(おし)え子にもガンになり、手術(しゅじゅつ)をする前にガンを小さくするため、(こう)がん(ざい)という(くすり)使(つか)いました。抗がん剤とはガン細胞(さいぼう)を小さくするために、有効(ゆうこう)な薬ですが、正常(せいじょう)な細胞もやっつけてしまうため、髪、まつげ、つめなど成長(せいちょう)する細胞もだめになり、髪の毛がぬけてしまいます。その髪の毛の()わりにウィッグを使い、(あたま)保護(ほご)します。ウィッグは人工(じんこう)の毛を使うこともありますが、やはり人間(にんげん)の髪の毛が一番いいそうです。私の教え子も抗がん剤を使っている時、ウィッグを着用(ちゃくよう)していました。
 メーテレの望木聡子(もちきさとこ)アナも自分(じぶん)()っていたペットの()をきっかけに髪を()ばし、ヘアドネーションを行い、今はショートヘアで活躍(かつやく)しています。このようにヘアドネーションという活動(かつどう)はいい活動です。ヘアドネーションするために髪の毛を伸ばすことは大変(たいへん)なので、みんなが簡単(かんたん)にできることではありませんが、そうした良い活動があることは知っておいてください。
 12日、今日、私のもとへある一通(いっつう)手紙(てがみ)(とど)きました。
 「中小田井小学校 校長(さま) 先日(せんじつ)、12月7日の午後(ごご)3時過ぎに、生徒(せいと)さん4名が公園(こうえん)のそうじをしてくれました。コミセンの駐輪場(ちゅうりんじょう)から学校の方へ(南)ほうきを2本、自転車置場(じんてんしゃおきば)にありますから、それを持ち出してくれていたと思います。男の子3名、女の子1名でした。『ありがとう』と言ったら、『やってるうちに、(たの)しくなったよ』と(こた)えてくれました。すばらしい返事(へんじ)をもらい、こちらもよい気分(きぶん)になりました。いまごろは学校で、いやな話が出ますが、ほんといいお話ですから、校長先生にお話ししたく(ふで)を取りました。」という内容でした。
 「自ら進んでやることを考え、行動する」まさに今、私が中小田井小学校の子になってほしい姿です。こんなお手紙がもらえる子が中小田井小学校でどんどん育っていくといいですね。ぜひ、(みずか)らできることを考え、地域(ちいき)貢献(こうけん)してください。そして、君たちの行動で、他の人をよい気分にしてあげてください。きっと、このお手紙をくれたおじいさんも君たちの返事で、元気が出て、良い気分になったと思います。私もこんな手紙がもらえて、うれしかったです。ありがとうございました。