今日で、大学生のお姉さん、お兄さんが来ていた教育実習も終わりました。その関係で、今週は特にいろいろな授業を見せてもらいました。
6年生の社会の授業を見ていたら、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康のところの歴史を学習していました。この三人は天下統一をめざした尾張の三英傑ですね。明日、あさってと行われる名古屋まつりでも行列の中に登場する三人です。
さて、その学習の中で出てくる人物にフランシスコ・ザビエルという人がいます。この人は、1549年に鹿児島に来て、日本にキリスト教を伝えたと言われています。なぜ、この時代に、ザビエルが日本に来たのでしょうか?これには、世界での歴史が密接に関係しているのです。
実は、今戦争がおこっているイスラエルとパレスチナという場所には、エルサレムという場所があり、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地があります。聖地とは、宗教的に大事な場所という意味があります。ヨーロッパのキリスト教の人は、その聖地をヨーロッパのものとするために十字軍という軍隊を派遣しました。何回も派遣したため、ローマのカトリックとよばれる教会の人たちはお金がなくなってしまいました。そこで、免罪符とよばれる札を作り、たくさん札がないと天国へ行けないよと言い、キリスト教を信じる人たちに寄付をつのったのです。しかし、キリスト教を信じる人の中から、寄付がなくても、人は救われなければ、おかしいと言うルターという人がでてきました。これが、キリスト教のプロテスタントとよばれる人たちです。お金がなくても、真じれば救われるという考え方は広まります。カトリックと呼ばれる人たちは、それに不安を感じ、世界へキリスト教を広めようとします。この一人がザビエルになります。また、このころ、1492年にはコロンブスが北アメリカ大陸を発見します。船を作る技術が進み、大航海時代とよばれる時代も始まっていたのです。ちょうど、日本にキリスト教を広めるチャンスだったのですね。こんな感じで、日本の歴史には世界の歴史が密接に関係しているのです。