校長のひとりごと


第3号  6月10日(金)

アンガーマネジメント


 先週(せんしゅう)、「怒り(いかり)」が消える(きえる)心のトレーニング [図解(ずかい)]アンガーマネジメント超入門(ちょうにゅうもん) という本を読みました(よみました)。「ささいなことでイライラしてしまう」「すぐに怒鳴って(どなって)しまい、後悔(こうかい)する」「ムカッとして、すぐにケンカしてしまう」 このような経験(けいけん)は子どもも大人もよく経験してしまうことだと思います(おもいます)。この本の作者(さくしゃ)である安藤俊介(あんどうしゅんすけ)さんは「怒りは人生(じんせい)壊す(こわす)唯一(ゆいいつ)感情(かんじょう)」で、「重要(じゅうよう)なのは怒りに振り回されず(ふりまわされず)に、コントロールすること。その方法(ほうほう)が、アンガーマネジメントです」と言っています。そして、アンガーマネジメントを学ばないと、自分の気持ちが(つか)れてしまい、(まわ)りの人が(てき)になり、自分(じぶん)(うつわ)が小さいままになります。(ぎゃく)に学ぶことによって、自分の気持ちが(らく)になり、周りの人が仲間(なかま)になり、自分の器が大きくなるはずです。そして、アンガーマネジメントを学ばないと怒りに振り回される生活(せいかつ)を送ることになり、アンガーマネジメントを学べば、怒りを上手(じょうず)にコントロールできるようになるはずです。
 小学校には1年生から6年生までいるので、アンガーマネジメントと言っても、1年生の子は(むずか)しいと思います。低学年のうちは、ケンカをしたり、仲直りをしながら、そのアンガーマネジメントを学習していく段階(だんかい)だと思います。「喜怒哀楽(きどあいらく)」と言って、(よろこ)んだり、(おこ)ったり、(かな)しんだり、楽しんだりすることによって、自分の気持ちや相手(あいて)の気持ちを考えながら、行動(こうどう)していくことが大切(たいせつ)です。だから、時にはケンカも必要(ひつよう)だと思います。
 しかし、年齢(ねんれい)()していく中で、身体(からだ)も大きくなり、ケンカをすると相手がけがをするようなことも出てきます。そんな時にアンガーマネジメントで「怒りをコントロール」していくことが大切になっていくはずです。
 そのようなアンガーマネジメントの手法(しゅほう)で、「(わたし)主語(しゅご)にする」ことが大切であると書いてありました。I(あい)メッセージとも言います。「お母さんはとても心配(しんぱい)したのよ」と自分を主語で(つた)えると、相手はその話を受け取りやすくなります。ところが、「あなたはお母さんの気持ちをわかっていない」というYOU(ゆー)メッセージになると相手は「()められている」と(かん)じ、反発(はんぱつ)したり、心を()ざしてしまうそうです。YOUメッセージではIメッセージを使うようにするといいですね。
参考図書 [図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング ディスカヴァー・トゥエンティワン 安藤俊介著