Q:コンタクトレンズを使用したいと娘が言うのですが、年齢的に早いとか、角膜その他に影響があるとか、また使用時の特に注意すべき所など教えてください。 A::コンタクトレンズはメガネと同様なので年齢的に遅い早いということはありません。コンタクトレンズの性質から清潔を保つことが大切です。中学生にもなれば自己管理ができる年齢なので問題はないでしょう。特に女子は自己管理においてはもっと早い時期でもできると思われます。その反面男子は中学生でも自己管理は難しい傾向にありますので使用する時期は遅いほうがいいと思われます。 Q:中1のころからコンタクト(ソフト)をつけています。ドライアイなのですが、気をつけることはどんなことでしょうか。 A:ドライアイの場合はコンタクトレンズは使用しないほうがよいでしょう。しかしどうしても使う場合は、涙の量を目薬で調節しながらコンタクトレンズを使用するといいと思います。 Q:視力回復治療として、何が良いのか、また効果はあるのでしょうか。 A:視力回復治療というのはできない。視力はみんないい。(持ってうまれたもの)回復など考えない。病気によりものの見え方が悪いのであればその病気を治すことを考える。矯正(メガネやコンタクト)して見えれば問題はないと考えてください。 Q:2学期に部活動をやめて毎日の運動量が減ったところ、体脂肪が病的に増えるようになりました。食生活は気をつけるようにしていますが、部活のない分早く帰宅しておやつ(間食)を食べることはやめられない様子です。また、冷え症のような手足が冷たい症状や肩こりが始まりました。どうしたらよいでしょうか。 A:7割くらいの女性が冷え性の症状を訴えているといわれています。病気としてとらえることはあまりしないようです。症状を和らげる方法として、運動・食事・入浴が挙げられます。運動なら激しい運動をしなくてもウォーキングなどでよいでしょう。また、食事はショウガやからし、にんにくなどを使った料理や温野菜がおすすめです。入浴は入浴剤を入れるなどしてみてください。冷え性が完治することは難しいため根気よくいろんな方法を試してみることがいいと思います。 Q:小6から生理が始まりましたが、今も周期が定まっていないようです。周期が一定になるのはどれくらいからでしょうか。長期の休みにだらだらとした生活を送っていたので、体内時計がくるってしまったのも原因でしょうか? A:月経正順率が50%を越えるのに3年、80%を越えるのに5年かかるといわれています。また、排卵率も50%を越えるのに5年が必要だそうです。そのことからも一般的に月経周期が整うには10年かかると思ってください。 また、体内時計が狂ってしまった=生活リズムの乱れと考えれば原因のひとつかもしれません。しかし、周期そのものがまだ定まっていないと思いますので、それだけが原因とはいえないでしょう。ストレスや過度の運動、ダイエットによる月経の乱れはよく聞かれると思います。規則正しい生活をこころがけることは月経の周期(ホルモンのバランス)に大きく影響します。 Q:食生活の乱れがとても気になります。中3の子どもは朝食をたべません。学校へ行くまでに時間があっても牛乳一杯飲むだけです。部活の朝練があった日でも牛乳のみで登校しお昼まで何も食べないのです。食べていくと「気持ち悪くなる」というのです。健康や成長期の栄養不足の面でも心配です。また何にでもマヨネーズや唐辛子をかけたがったり、カップラーメンやスナック菓子が大好きということも気になります。 A:心配されているように朝食の必要性は非常に高いです。朝食は1日のリズムをつくる・丈夫なからだをつくる・脳のエネルギーを補給する・体温を上昇させるといった役割があります。しかし、朝食を摂らない子どもは時代とともに増えてきているといわれています。(本校生徒も朝食をとらずに登校する生徒が多いです)朝食の役割からみてもやはりしっかり食べてくることが理想ですが、食べた後に気持ち悪くなるのであれば牛乳だけでもいいと思います。できることなら少しずつ量(品)を増やしていけるといいですね。 Q:教室の換気はどのようにしているのでしょうか。 A:保健委員を中心に毎放課窓を開ける。教科担任が授業後窓を開けている。 Q:インフルエンザが流行する季節になりました。以前に宮中では教室内の二酸化炭素濃度が高いと聞いたことがありますが、教室の換気等は十分されているのでしょうか。 A:教室にストーブが入る時期から生徒によびかけを行っている。 Q: スクールランチを残す生徒が学年によって多いそうですが、その後どうでしょうか。 A:3年生は主食については食べ始める前によけるようにし、無駄な残飯がでないようにしている。また、副食については残飯が少ないとランチの方から言っていただいている。これは担任をはじめ学年の先生が好き嫌いなく食べるよう声をかけているおかげである。 1・2年生はカレーや丼物についてはおかわりが非常に多く、残らない状況。しかし野菜(サラダや添えてあるもの)については残飯が多いそうです。副食は魚よりもお肉(から揚げ・ハンバーグ)が大人気。これは子どもの好き嫌いが大きく関係していると考えられます。 Q:生徒たちの遅刻・早退状況・保健室利用頻度に偏りはないでしょうか。 A:遅刻・早退についてはごくわずかの生徒に限られて見られる。保健室の利用頻度については2年生が多い現状です。 Q:宮中はアスベストの心配はないのでしょうか。 A:検査の結果、心配ありません。 Q:口を開けるときにあごが開きにくい時があり、その時は骨のきしむような音がしたり痛みがあるようですがどういうことなのでしょうか。(食事もできないくらい)どのようにしたら治りますか。 A:症状からして顎関節内の問題でしょう。関節がずれている可能性が高いと思われます。治療法として薬・マッサージ・整形などがあります。原因としてストレスも考えられますので、一時的に症状が出たり治まったりすることもありますが、大きな病院(大学病院)で一度見てもらうといいと思います。 Q:今年のインフルエンザの状況。また、中学生の場合、予防接種は2回うった方がよいのでしょうか。 A:A型インフルエンザが流行。本校の状況は1月下旬より2年生を中心に流行し始め、2月にはいり1年生にもインフルエンザによる欠席が目立ち始めました。 予防接種については13歳までは2回接種したほうがよいと言われています。 |
心身に関するQ&A
Q:思春期特有の「こころのケア」に関するアドバイス・情報などを提供していただきたいと思います。おやの立場からは子供の心の動きが読みがたく親自身が戸惑うことがあります。 Q:現在、中学3年生の我が子は、中学2年生の頃から声変わりが始まりました。そのころから、私(母親)に対して反抗するようになりとても困惑しました。今は,受験を控えようやく落ちついてきましたが、下にもう一人弟がおり来年から中学に上がり、またあのような反抗した態度を私にするのかと思うと少し気が重いです。親はそんなときどのように対応したらよいでしょうか。 A:思春期の子どもに対して、親御さんなりに真剣に考え、真摯に向きあっていかれるなかで、困惑や戸惑い、時にはどうしていいかわからず憂鬱になったりなど、色々な思いが生じてくることは多いと思います。特に「反抗」された時の戸惑いは大きいですね。 「反抗する」ということは、「自分で考えたい」「自分でやりたい」「たとえ、正しいことや良いことであっても、自分の心の中に親が手を突っ込むようにあれこれ言われると、自分自身の精神世界が作れない」「言われなくても、じぶんでは分かっていることをくどくど言われると、やはり嫌だ!」などと思っているのに、親があれこれいう時に起こりがちです。 思春期の子どもの自立の始まりは、取りあえず、自分の精神世界、外からあれこれ言われない世界を確保する気持ちが強くなるところから始まります。 ですから、反抗された時にはつい感情的になりがちですが、親は感情的にならずに、静かに自分の考えや感想を話すことが大事です。むやみに子どもの考えに合わせて妥協する必要はありません。親が自分の人生を支えてきた価値観を静かに話してやることが重点です。「静かに」が大切です。感情的に話しますと、子どもも感情的になって親子げんかになります。 子どもが親に反抗することは、どこの家でも大抵やってます。どんなときに、どのように反抗してくるのかをもう少し詳しくお聞かせいただければ、より具体的に対応方法を考えていけると思います。 思春期の子どもは、親が適切な距離をとってくれると自立がしやすいです。親よりも親友とお喋りする方が好きになる時期です。それは、子どもの親離れの始まりです。鳥で言えば、巣立ちの時期が近づいた印ですね。 しかし、本当に困ったときなどは、「自分で一度良く考えてごらん」などと言いつつも、必要な助言や援助はしてあげる態度を示してあげてください。無視したり干渉するのではなく、不安な時に振り向いたらちゃんと見守ってくれているような距離(抽象的ですが)が子どもにとっては安心かと思います。 思春期を迎えると、親にも話さない秘密をもつようになりますが、これは自立して、親とは別の精神世界を作っていくプロセスとしてとても大切です。ムリに秘密を聞き出そうとしたり探ったりしない方がよいと思います。しかし、思春期の子どもはまだ未熟で、せっかく親に秘密にしたことを独りでは保持できません。そこで、秘密を聞いてくれて、分かってくれる人が必要であり、それが親友です。思春期の自立は独り立ちというより、親友と共同の二人立ちから始まります。 思春期になると親の価値観をけなしてバカにすることなどもありますが、これも親とは違った精神世界を作りたい自立へのプロセスの一つです。この現象は、たいてい一時的な現象で、大人になるとなくなっていくことが多いのです。子どもの反抗を目の当たりにすると、子どもは親を憎んでいるのではないかとさえ思うこともあるかもしれません。また、言葉でそういうことを口にするかもしれません。ですが、そうではありません。それどころか、本人が大人になると、いつの間にか憎んでいるかに反抗していた親と同じような言動をするようになっているものです。 「反抗」と「憎しみ」は普通の家庭では結びついてはいません。あまりにも口やかましい親は思春期の子どもの自立によい影響を与えません。思春期とは、子どもが一人で考えるようになる時代なのです。 Q:最近,貧乏ゆすり(特に食事中)が目立ちます。今までなかった分気になります。これは精神的・生活的にゆとりがないせいでしょうか。 A:今までなかった行動というのは親御さんとしては気になりますね。それを「どうしたのかな?」と気づかれたのはさすが親御さんですね。 貧乏ゆすりをしている時は,何か不満がある,イライラしている,心にゆとりがないなどの場合が多いです。「何が不満なんだろう」「なぜイライラしているのか」という理由を考えてあげてはいかがでしょうか。 貧乏ゆすりをしている時には若干感情的になっている場合が多いですので,冷やかしたり,貧乏揺すりをしていることだけを取り上げて、叱ったり、否定的な表現で話しかけたりしないほうがよいと思います。 食事中の貧乏ゆすりというのは,食事中でさえもゆったりできない,気を抜けないという気もちがあったり,あるいは普段の生活の中で頑張りすぎていたり大きなストレスを抱えていて心身の緊張とリラクセーションのバランスがうまくいかずに,本来ならリラックスできるはずの場でもいわゆる臨戦体勢が解けないということかもしれません。本人自身もあまり気づいていないかもしれませんが、不安の種はないか聞いてみてあげてください。 深呼吸や,肩を上げさげしたり,ゆっくりお風呂に入ったり、好きなお菓子を一口食べたりするなど,普段の生活の中でまずは意識的に体をリラックスさせることで,ほっと一息つくことで貧乏ゆすりも少しはおさまるのではないでしょうか。 |