学校努力点

平成30年度 学校努力点テーマ

「自分の考えを持つことのできる道徳指導」

仲間との対話を通して

 本校では、今年度の学校教育の重点(学校努力点)を、上記のようなテーマに設定し、新たに教科化となった「特別の教科 道徳」に焦点を当て研究を進めることにしました。
 今年度から、子どもたちを取り巻く様々な状況を踏まえ、道徳が教科化されることになりました。道徳の学習は、子どもたちがよりよく生きていくための道徳性を養うことが目標です。こうした教科の目標に迫ることができるよう、体験的な活動を取り入れたり、仲間の様々な考え方に触れたりする活動を取り入れ、指導の方法を工夫していきたいと考えています。
 それぞれの学級での取り組みの様子は、随時お伝えしていきます。ご家庭でも、道徳の授業についてお子様と話題にしていただき、一緒に考える機会を設けていただきたいと思います。

授業の様子 
月 日 授業の様子 
1月29日(火) 【3年1組 たっ球は四人まで
 物語を読む中から主人公の気持ちの変化を読み取り、友達同士が互いに良い気持ちでいられるようにするには、どんなことに気を付けるとよいかを話し合いました。 場面ごとに主人公の気持ち(心の声)を考え、その気持ちの変化と変化した理由を積極的に発言することができました。学習の最後に出した「友達同士が、互いによい気持ちでいられるようにするには、どんなことに気を付けるとよいでしょう。」という質問に対して、全てのグループから「相手の気持ちを考える。」という意見が出てきました。

【5年3組 銀のしょく台
 場面ごとに物語を読み取り、ジャン=バルジャンを信じたミリエル司教の気持ちを考えました。囚人だと分かっていても相手のことを信じ、優しくしたミリエル司教の広い心に触れ、自分の他者との関わり方について考えました。学習の最後に、「自分の気持ちも大切だが、相手の気持ちも考えて接するようにしたい。」と記述している児童が多くいました。
1月25日(金) 【3年3組 三本のかさ
 傘の貸し借りのやりとりをするきょうこたちの姿を通して、礼儀の大切さや真心をもって接するようにしようとする心情を育てることをねらいとしました。グループで自分の考えを話したり友達の考え方に触れたりして、多面的・多角的に捉え、より良い考えを一つの考えにまとめるための話し合いをしました。


1月24日(木) 【2年2組 大なわ大会
 大縄大会に向けて練習している中で、大縄を跳ぶことができなくて泣く子の気持ちを考えました。その時に悪口を言う子と励ます子がいるクラスの雰囲気の違いについて役割演技を通して、考えることができました。一人ひとりの気持ちを考えて、よりよいクラスにするために自分にできることを考え、発表しました。「困っている子を助けてあげる」「心を一つにする」などの考えをもつことができました。
【特別支援学級 気持ちを切り替えるためにできること
 思い通りにいかなくて落ち込んでいる登場人物の気持ちを考えた後、その人を励ます言葉を考えました。そして、実際に友達に励ましの言葉を掛けるロールプレイをしました。励まされてどのような気持ちになったのかをワークシートに記入し、その励ましの言葉を自分に向けても使って、自分の気持ちを切り替えることができることを目指しました。
 始めの頃に比べると、相手を励ます言葉のバリエーションが増えてきたことで、自分の気持ちを切り替える言葉も多様になりました。最後は、一人一人の「気持ちが落ち着く切り替え言葉」を考え、個性豊かな楽しい言葉を全員で唱えました。

1月23日(水) 【4年2組 絵はがきと切手
 友達から料金不足の絵はがきを受け取った時に、料金不足のことを返事で伝えるか伝えないかを考えました。話し合い活動で自分だったらどうするか意見を交流させ、考えを広げていきました。どちらを選んだとしても、相手のことを考えていることに気付きました。授業を通して、友達とは一緒にいて楽しいだけではなく、相手のことを理解して、助け合う存在であるということを学ぶことができました。
1月17日(木) 【5年2組 オオカミから教えられたこと
 「命をかがやかせる」とはどのように生きることかを考える授業を行いました。主人公の獣医がオオカミの治療を続けている中で、調子は良くなったが怯えるようになった様子から、自分が獣医だったら治療を続けるかやめるかとその理由を考えさました。子どもたちは、自分の選んだ立場で活発に話し合っていました。
 その後、主人公がオオカミの死から、「生きるとは、死ぬまでその命をかがやかせること」と気付かされたことを基に、自分にとって「命をかがやかせる」にはどのように生きることなのかを考えました。「自分の好きなことをする」「夢をもってそれに向かう」「元気に楽しく」など、自分なりの考えをもち、グループでの話し合いによって様々な考え方があることに気付くことができました。
12月19日(水) 【4年4組 仲間だから
 「本当の友達とは」を考えました。いじめられてつらい思いをしている友達の支えになっている主人公の様子から、友達のことを考えて行動する大切さに気付きいじめを絶対にしないという気持ちをもちました。また、いじめられている友達に対しての主人公のよさを一人一人、考えました。その考えを班で持ち寄り、主人公のよさを共有することができました。

11月22日(木)  【2年5組 給食当番
 給食の準備時間に、食缶をワゴンからひっくり返しそうに下ろしている一年生の姿を見掛けたらどうするかをきっかけに、困っている人にどのように声を掛けたらよいかを考えました。実際に声を掛ける練習をしたり、親切にされたらどう感じるか、また、親切をしたことにお礼を言われたらどう感じるか、いろいろな立場になって感じたことを発表したりしました。学習を通して、親切なことをすると、された人だけではなく、した人もうれしい気持ちになることを実感できました。

11月21日(水) 【1年1組 つみきあそび
 失敗してしまった友達、それを快く許す友達と許せない友達、それぞれの立場や気持ちを考え、「なかよし」とはどういう事なのか考えました。場面絵や台詞を掲示したり、隣の人と登場人物になりきってせりふを言ったりする活動を行うことで子どもたちもよく理解し、登場人物の立場の違いや思いを感じることができました。そして、「3人でまた仲良く遊ぶためにはどうすればいいのか」の問いに「ごめんね」「またいっしょにつみきをつくろう」など気持ちを伝えること、許し合うこと、心を込めて謝ることなど、考えることができました。
11月20日(火) 【1年5組 はしの上のおおかみ
 黒板に絵を貼りながら、読み聞かせをしました。一本橋をいばって渡るおおかみの気持ち。熊に優しくされて戸惑うおおかみの気持ち。場面の様子を想像しながら、みんなでおおかみの気持ちを考えました。後半は3人一組でおおかみ、くま、うさぎの役になり、役割演技をしました。登場人物の立場になって演じることで、主人公のおおかみの気持ちに共感することができました。周りの人に親切にすることの大切さについて学び合いました。
11月13日(火)  【6年2組 メールの返信
 「友達と信頼し合える関係を築くために大切なことを考えよう」をめあてとし、授業を行いました。授業では、自分自身の経験を想起させたり、挿絵を掲示したりすることで、場面ごとの登場人物の心情を考えさせました。また、仲間との対話活動を取り入れたり、付箋やホワイトボードを用いて個人の考えを複数で共有したりすることで、「信頼し合える人間関係を築くこと」について理解を深めました。登場人物の心情や「信頼し合える人間関係を築くこと」について考えたことで、一人ひとりにそれぞれの立場や考えがあることを理解し、互いに信頼し合える人間関係をつくろうと考えることが大切であることを学級全体で共有することができました。
11月8日(木) 【2年1組 およげないりすさん
 子どもたちが興味をもってお話を聞けるように、黒板に登場人物を貼って担任がお話を語る形をとりました。みんなから「一緒に連れて行けない。」と言われたりすさんの悲しい気持ちや疎外感に気付いたり、遊びに行った3人の心から楽しめない気持ちや反省の気持ちも考えることができました。次の日にりすさんに会ったら言ってあげたい言葉を考え、各グループで話し合いました。「昨日はごめんね。かめさんの背中に乗って、今度は一緒に行こう。」など友達と仲よくするには、相手の気持ちを考えることが大切であることを理解し、自分の生活を振り返ることができました。

10月31日(水) 【6年3組 ブランコ乗りとピエロ
 相手の気持ちを受け入れて、自分の言動を考えることができる「広い心」をもとうとすることをねらいとし、2時間完了の授業を行いました。1時間目では、読み物教材に出てきたサムとピエロがそれぞれどんな気持ちだったのかを読み取り、そこから広い心とは何かを考え記述しました。2時間目には、記述した内容を基にグループで対話活動を行い、広い心とは何かを考えてまとめました。広い心について考えを学級全体で理解を深めた後に、実際にあったトラブルを広い心をもってどう対応していくかを考えさせ、自分の言動を見つめ直すことができました。

10月18日(木) 【3年2組 相手と分かり合って
 友達の悪い噂を聞いて、友達のことが信じられなくなる主人公のりょうさん。気持ちの変化をつかみやすくするために、本授業では「もやもやすっきりグラフ」というグラフを使って、視覚的に理解をできるように工夫しました。りょうさんの気持ちの変化を追うことで、どのような行動が相手と分かり合うために良いのかについて考えることができました。

10月15日(月) 【3年4組 悪いのはわたしじゃない
 些細なきっかけからいじめをしてしまう主人公と、いじめられる子の姿を通して、いじめの問題について考えました。場面絵や役割演技を取り入れながら物語を理解し、どうしていじめが起きてしまったのか、二人はそれぞれどのように行動すればよかったのかを話し合いました。学習を通して、相手の気持ちを考えて行動することや、どんな理由があってもいじめをしてはいけないという意識を持つことの大切さを共有することができました。
10月4日(木) 【4年1組 分けへだてなく
 「プロレスごっこ」のデジタル紙芝居を使って、いじめについて考えました。遊びといじめの違いは何かを考えた後、なぜいじめになってしまったのか、どうすれば防ぐことができたのかを話し合いました。相手が嫌がっているのにプロレスごっこを仕掛けた3人組、はっきり断れない主人公、見て見ぬふりをするクラスメイト、それぞれの立場でどうすればいじめを防ぐことができたのかを話し合い、一人一人がいじめについて考えることができました。


【5年4組 知らない間のできごと
 お話は、あゆみさんとみかさんという二人の登場人物の回想で成り立っています。登場人物の心の動きをプラスの心情とマイナスの心情で大きく捉え、グラフにしていきました。みかさんは、知らないうちにあゆみさんを傷付けてしまったことを捉えた児童たちは、仲直りの電話の場面で役割演技をすることで、友達との信頼関係を築くことの大切さを考えました。児童からは、「傷付けてしまったことを素直に認めて、謝る勇気が必要。」「傷付けられた立場でも、相手が二度とやらないと信じて、許すことが必要。」という意見が出されました。学習を通して、友達とよりよい関係を築くために必要な心に気付くことができました。
 10月2日(火) 【1年3組 いっしょにかえろう
 話の内容を理解しやすくするために、紙芝居を使って授業をしました。紙芝居の途中では、登場人物の「わたし」の気持ちを考えさせながら、お話を追っていきました。お話が終わったあとで、「友達っていいなと思ったことはありますか。それは、どんなときですか。」と問いかけると、子どもたちは、「困っているときに、助けてくれるとき」「一緒に遊んでいるとき」など多くの意見を班になって交流しました。全体でも意見を交流した後には、子どもたちは「友達って大切」「友達は宝物」などと発表することができていたので、授業を通して、友達と仲よく過ごしていこうとする気持ちが育ったのではないかと思います。
 9月25日(火) 【2年3組 森の友だち
 場面絵と吹き出しを掲示しながら、お話を紹介しました。場面ごとに、自分が登場人物だったら、どう思うかを考えるようにしました。
  さるきちが、なわとびの仲間に入れてもらえなかった場面では、「かわいそう」というつぶやきが聞こえました。もし自分がさるきちだったら、「さみしい」「悲しい」「いやだ」などの気持ちを発表することができました。その後、こんたの「いいよ」という吹き出しを掲示すると、安心した笑顔が見られました。 こんたが、失敗が続いて、うさこやぽんこに「もっとしっかりやってよ。」と言われている場面では、「あなたがさるきちだったら、だれに、なんと言いますか?」と聞くと、(うさことぽんこに)「そんなに強く言わないで」「失敗してもいいじゃん」 、(こんたに) 「大丈夫?泣かないで」「練習したら、きっとできるよ」という自分の考えをもち、ワークシートに記述することができました。学習の振り返りの場面では、「こんたの優しさがさるきちに伝わって、さるきちの優しさがこんたに伝わった」という発表がありました
優しさは広がること、優しさは優しさで返ってくることを感じることができたと思います。


9月14日(金) 【2年4組 みほちゃんととなりのせきのますだくん
 絵本「みほちゃんととなりのせきのますだくん」を読んで内容を理解した上で、「ともだちとなかよくするにはどうしたらいいか」を考えました。
 みほちゃんにとってますだくんは、恐竜のように見えている恐い存在で、みほちゃんは学校に行きたくなくなってしまいます。しかし、ますだくんの気持ちを読み取ると「ますだくんはいじわるなだけではない」「みほちゃんに教えてあげようとするやさしいところもある」という意見が出ました。友達と仲良くするためには、友達の気持ちを考える」「よくないことをしてしまったら謝る」「友達だからやさしく話すことが大切」ということがわかりました。

 9月13日(木) 【1年2組 おとうさん ありがとう】
 1年生の子どもたちが、お話の内容を理解しやすいよう、紙芝居を使いました。紙芝居が終わった後で、「主人公が、お父さんに何かしてあげようという気持ちになったのはどうしてでしょう」と問いかけ、グループで話し合いをしました。話したことをグループごとにホワイトボードにまとめ、それを掲示して見せあうことにより、考えをクラスで共有することができました。
 その後、身近な人たちに宛てた感謝の手紙を書きました。
授業を通して、お世話になっている人たちに対する尊敬や感謝の気持ちが育ったと思います。


7月19日(木) 【5年1組 ほのぼのテスト】
 おじいさんは、自分が降りたいバス停が特急バスでは止まらないバス停だったことに気付き、困っています。そのときに、バスの中にいる人たちの気持ちになって考える活動をすることで、親切・思いやりの学習をしました。バスを途中では止めていけないという規則を守らないといけない立場の人。困っているおじいさんをなんとかしたい人。急いで目的地に向かう人。いろいろな立場の人の気持ちを考えて、本当の親切とは何かを学びました。
7月17日(火) 【4年3組 相手を思いやって】
 足が不自由なおばあさんに対して、どのように行動したらよいか考えているぼくの姿から、本当の親切とは何かを考えました。おばあさんに再び出会ったとき、「なぜ声を掛けなかったのか」「声は掛けていないけど、ぼくは何もしていないのか」という問い掛けから、ぼくの心の内をグループで話し合いました。振り返りでは、「相手の思いを考えて相手の喜ぶことをすることが親切だと分かった。」「自分ならやはり二度目に会った時も声を掛けると思う。」など、自分なりに親切についての考えを深めたり、相手のために何かをしたいという思いをもったりすることができました。
7月13日(金)  【1年4組 なかなおり】
 
友達の大事なものを壊してしまった主人公が友達の気持ちも考えながらもう一度謝り、仲直りする場面を役割演技をして考えました。初めてロールプレイを取り入れた授業を行いましたが、全員が参加し、多くの児童が自分の考えを発表することもできました。授業を通して、心を込めて謝ることや仲直りすることの大切さについて考えることができました。
7月12日(木) 【6年1組 絵地図の思い出】
 互いのことを理解しようとしながら友情を育むことをねらいとし、授業を行いました。読み物教材から男女が協力すべき時に、それぞれ壁を作っていることを読み取り、どうしたら壁を越えて協力できるかについて自分の考えを記述しました。
 記述した内容を基にグループで対話活動を行い、協力するために大切なことを考えてまとめました。


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