7月26日(第5日目)の報告
2000年7月26日(水) バンコク クアラルンプール |
みなさんこんにちは。ナコスです。
タイでの最後の夜も明け、今日はまるっと一日かけて、次の訪問国である「マレーシア」へ移動します。朝は少し早めに起き、各自トランクの整理に追われました。こういうことは、前の晩にやっておきましょう(笑)。そしてロビーに集合し、今まで4泊してきた中で使用した、ホテルの電話(←ふんふん)、、ミニバー(←あれ?)、ルームサービス(←コラッ)などの料金を精算し、ルームキーを返却します。これが「チェックアウト」です。これらの利用料などは当然、個人負担なので、ルームメイトといっしょにフロントへ出向き、手続きをお願いします。もちろん、ホテル外への電話もしなくて、ミニバーにも手をつけていなかったら、そのまま「Thank you, Bye-bye!」です。しかし、私の部屋からは、日本へメールを送ったりするために電話を何回も使ったので、それは長い利用明細が出てきました。明細には、食べたり飲んだりした額、その他サービス別の額、そして電話料金にいたっては、通話先番号に加え、通話時間まで細かく記録されています。明細のサイン欄(Signature)にサインをし、代金を支払ったら完了です。 ちなみに、タイの電話料金は、市内通話の場合「1通話8バーツ(約24円)」でした。日本の従量制課金とは違い、1通話単位の課金であることに驚きました。しかも、安いのです。つまり、10秒でも10時間でも8バーツ、同じ料金なのです。 ホテルを後にした私たちは、都市高速を使い、バンコク国際空港へ向かいました。私たちがバンコクへ到着したときは、夜だったので、空港周辺の様子があまりわからなかったのですが、今日は朝ということで、景色も楽しみながら空港へ向かいました。空港に到着すると、バスからスーツケースをおろし、チェックイン・カウンターへ行きました。チェックインの手続きは、現地ガイドさんが代行してくれました。今回、ナコス御用達の航空会社は「シンガポール航空(SIA)」です。ですから、どこへ行くにしても、シンガポールのチャンギ国際空港を経由することになります。距離的には遠回りですが、同一の航空会社を利用するほうが、航空券が確実なうえ、チェックインの際にも、ダブルブッキング(二重受注)などが起こりにくいのです。それに、団体旅行だと料金的にも少しは安くなるそうです。あ、それからシンガポール航空って、利用者の人気度1位なんですって。 チェックインが終わると、全員に搭乗券が配られ、そのまま通関し、搭乗ゲートへ行きました。出発まで、まだしばらく時間があったので、一度ここで解散し、各自免税店などを見て回りました。インターネットセンターからは、日本へメールも送りました。そうこうしているうちに、搭乗の時刻がやってきました。さすがに、タイからシンガポールへ向かう飛行機に、ほかの日本人は見られませんでした。また、今回の搭乗機材は「ボーイング747−400」という、いわゆるジャンボ旅客機で、これはSIAの主力機材だそうです。全員座席につき、出発です。ここからチャンギ国際空港までは、およそ2時間のフライトです。マレーシアを飛び越えてね。 チャンギ国際空港へ到着した私たちは、藤屋さんの指示に従い、次の乗り継ぎ便の搭乗ゲートに行きました。実は、今回の乗り継ぎは、時間に余裕が無く、むしろ、間に合わないといけないので、空港の中を早足で移動しました。動く歩道の上をさらに歩いて移動するわけですが、それでもゲートが遠い。チャンギの広大さを、身をもって知ることができました。無事にゲートに着くと、フライトスケジュールを表示するモニターには「Last Call」の文字が。本当にギリギリでした。 チャンギからクアラルンプール国際空港(KLIA)までは、約45分のフライトです。ほとんど、国内線という感じで、離陸して上昇して下降して着陸しました(笑)。しかし、着陸してからゲートに移動する時間の、長いこと長いこと。つまり、このクアラルンプール国際空港も、これまた巨大な空港だったのです。先に言っちゃうと、空港の中に地下モノレールが走ってる! 無事に飛行機から降りた私たちは、預け荷物を受け取るべく、到着ロビーへ向かいました。ロビーへは電車(地下を走るモノレール)で向かうとのことで、空港の中によくそんなもの造ったなぁ〜と、感心しました。そして、案内板を見たら「電車乗り場」の文字。「あ、こっちかぁ〜。」って納得しかけたメンバーの脳天直撃!「・・・なんで日本語表示なんだ〜〜!?!?」です。そう、主要な案内板すべてが、「マレー語・英語・日本語」なのです。中国語じゃなくて、日本語。日本っていったい何なんだ・・・驚きを通り越して、しばし唖然としてしまいました。 そして、その直後、預け荷物の受け取り場で、初めての大きなアクシデントが発生しました。あるメンバーのスーツケースが、いつまでたっても出てこないのです。焦る私たちに追い討ちをかけるかのように、ついに運び出しのベルトコンベアまで停止してしまいました。私たちのほかには、誰もいません。そこで、藤屋さんがすぐに空港係員に掛け合い、状況を説明していました。・・・しかし、もう荷物はすべて降ろしたとのことで、結局、その時はどこへ行ったのかわかりませんでした。仕方が無いので、調査の依頼をして、私たちは出迎えのバスにのり、クアラルンプール市街のホテルへと向かったのでした。 これから3泊する「スイス・ガーデン・ホテル」は、クアラルンプールの中心に位置する高層ホテルで、おもてに「酒店」と書いてありましたので、どうやら華僑が経営している模様です(笑)。1階のロビーでチェックインの手続きが済むのを待っていると、なにやら大勢の日系人学生が入ってきました。見た感じ、高校生というところです。そしたら、「やっと着いたわ〜」「つっかれたァ〜」・・・日本人でした。どこに行っても、人間のいるところ、日本人がいる、そんな気がしました。この一団は、千葉県の派遣団だそうで、総勢なんと50名!千葉県全体で100名派遣だそうで、もう半数は先にシンガポールへ行っているそうです。彼らの研修は5日間程度で、このホテルには1泊だけするそうです。 その日は、もうすっかり夜になっていました。私たちは、市内のレストランで夕食をとったあと、ホテルに戻り、恒例のミーティングを行いました。スーツケースが行方不明になってしまった生徒は、藤屋さんと、現地ガイドさん(紹介が遅れましたが、ミスターバク(麦)さんです)とともに、必要な衣類などを買出しに行きました。団長の因幡先生からは、スーツケースがなくなってしまったことについて「歯車が一度狂いだすと、連鎖的に崩れていく危険性が高い。ここでいっそう注意をし、各自が責任を持って行動してほしい」とのお話がありました。そして、添乗員の藤屋さんは、その後も引き続き、シンガポール航空と連絡をとり、スーツケースの捜索に力を注いでくれました。明日から早速企業視察も始まります。しっかり休んで、明日に備えようと思います。 それではまた、次回の報告でお目にかかります。
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