<文献番号>:037495
<発行機関>:朝日新聞出版
<文献名> :「ヤングケアラー」とは誰か
<副題> :
<著者名> :村上 晴彦
<書名巻号>:「ヤングケアラー」とは誰か
<刊行年月>:2022.8
<研究分野>:人権・社会福祉・家族問題
<請求記号>:14484 367.61-5 9784022631213
<概要> :「ヤングケアラー」とは、身体的介護や家事労働をする子どもである前に、家族を気づかう子ども。ケアする中で、「守ってあげないとな」「すごい申し訳ない」といった罪悪感を募らせ、孤立を深めていく子ども当人の視点からヤングケアラー像を捉えていく。困難の本質を明らかにし、地域に根差した居場所と、家族を包括する伴走型支援の必要性を考える。
序章 「ヤングケアラー」への問いと出会う―家族を“心配する”子どもたち
第1章 兄の身代わりで空っぽになる自分―長期脳死の兄と麻衣さん
第2章 言えないし言わない、頼れないし頼らない―覚醒剤依存の母親とAさん
第3章 気づけなかった罪悪感と「やって当たり前」のケア―くも膜下出血の母親とけいたさん
第4章 通訳すると消える“私”―ろう者の母親とコーダのEさん
第5章 理不尽さと愛情―覚醒剤依存の母親とショウタさん
第6章 母親の所有物―うつ病の母親とサクラさん
第7章 学校に行かせてくれた「居場所」―失踪した母親、残された弟と無戸籍の大谷さん
第8章 “記号”が照らす子ども、“記号”から逃れる子ども
終章 孤立から抜け出すためのサポート
<索引語> :037495 14484 367.61-5 9784022631213 ヤングケアラー 身体的介護や家事労働をする子ども 子どもをラベリングする“記号” 伴走型支援 ケア
<対象> :教職員
<総頁数> :346ページ
東京都立中央
長期脳死の兄の「身代わり」として、親の前で頑張って見せる子。ろう者の母親を手話通訳するうちに「私」が消えていく子…。介護や家事労働だけが「ケア」ではない。ケアする子どもたちが体験する孤立を「語り」から考える。