特殊学級における自閉症児への指導の在り方に関する研究

目的この研究は、特殊学級における自閉症児の認知特性と発達段階に応じた指導の最適化を図る手だてを構築し、実践をとおして、障害に応じた指導の充実に役立てようとするものである。

結果:(1)主に指導方法にかかわる「認知特性に応じた指導の手だて」と、(2)主に指導内容にかかわる「発達段階に応じた指導の手だて」の二つの手だてに基づいた指導実践を行い、実践結果の分析と考察を行った。その結果、認知特性と発達段階の視点から、関連性を考慮に入れて、指導方法と指導内容を設定したり見直ししたりすることが可能となり、自閉症児の変容を見出すことができた。このことから、本研究の手だてが、特殊学級における自閉症児への指導の最適化を図るために有効であることが確認できた。