学校不適応児童生徒の指導・援助に関する研究

目的この研究は、学校不適応児童生徒の望ましい変容につながる指導・援助のポイントをチームによる指導・援助という観点から事例的に明らかにしようとするものである。

結果教育相談室来談児童生徒に対する指導・援助の事例の中から各校種ごとに事例を取り上げ、その相談経過をふり返るとともに、指導・援助の進め方について分析・考察を行った。研究をとおして、学校不適応児童生徒に対して学校体制で指導・援助を行う場合、児童生徒の発達的な課題、児童生徒を取り巻く学級集団や教師集団、家庭における家族関係を踏まえ、アセスメントによる指導・援助方針の焦点化、援助チームを構築する際の情報共有やスタッフの役割の明確化が、児童生徒の望ましい変容につながる指導・援助のポイントであることが明らかになった。