小学校における児童の人間関係を育てることに関する研究

目的この研究は、小学校中学年において、集団体験活動をとおして、互いにはたらきかけ、自他の違いやよさに気付き、自分も相手も大切にしようとする人間関係能力を育てる教育相談の在り方を明らかにし、学校教育相談の充実に役立てようとするものである。

結果本年度は、「はたらきかけること」「認め合うこと」を要素とした指導・援助試案に基づいた実践プログラムを作成し、研究協力校において実践し、その結果について分析と考察を行った。研究の結果、「他者との基本的なかかわり方を身に付けること」 「かかわる楽しさを味わうこと」 「関係を広げること」「肯定的な相互評価で自己理解や他者理解を深めること」をねらいとした集団体験活動に、意図的・計画的に取り組むことは、小学校中学年の児童の人間関係能力を育てる上で、効果があることが確かめられた。