児童生徒一人一人が喜びを実感できるための特別支援教室の体制作り

目的:特別支援教育の理解や不安を取り除くために、実態把握や個別の指導計画の作成、教育課程の編成に関わる研修をすることにより、全教職員の共通理解を図り、できた喜びや認められる喜びを実感できるための特別支援教室の体制作りの進め方を明らかにする。

結果:◆校内研修の実践を通して特別支援教室の体制作りを例示することにより、体制作りの一つの手順が明らかになってきた。◆校内支援体制作りの手順に必要な資料を作成することができた。◆特別支援教育についてわからない部分がより明確になり、研修を通して解決できそうなことと未解決の部分が整理された。◆特殊教育から特別支援教育へ転換するという研修を通して、不安が高まったり、疑問が増えたりしたが、それは、教職員一人一人が自分の問題としてとらえるようになったためと考えられる。◆アンケートの項目の3により、「クラスの中に特別な教育的支援を必要とする子どもはいませんか」というピンクのパンフレットに教職員が目を通し、特別支援教育に対して関心を持つきっかけとなった。◆特別支援教育の概要の共通理解が進み、全教職員で取り組まなければならないという意識が高まった。◆チェックリストを通して、児童生徒を見ていくうちに、「困った子ども」ではなく「困っている子ども」という見方に気づいた教職員が増えた。