教育言説をどう読むか

目次:◆「教育言説」とは◆教育の基本方針に関する言説(1)「学校は子どもの個性を尊重するところである」−学歴主義社会のなかでもつ意味−(2)「教育は多様でなければならない」−平等原理から市場原理へ−◆教育指導に関する言説(1)「教育は教え込みであってはならない」−教育における命令−服従関係とその克服−(2)「学級は“生活共同体”である」−クラス集団観の成立とゆらぎ−(3)「“児童生徒理解”は心の理解でなければならない」−戦後日本における指導観の変容とカウンセリング・マインド−◆教育問題に関する言説(1)「子どもの喫煙はよくない」−<大人>と<子ども>の線引きと近代的子ども観−(2)「不登校を克服することで一段と成長する」−登校の正当性をめぐる言論のたたかい−(3)「いじめは根絶されなければならない」−全否定の呪縛とカタルシス−(4)「体罰は必要だ」−隠された大人の自己愛と支配欲−◆教育言説についてさらに考えるための本◆あとがき