意欲的にかかわり、英語活動を楽しむ子どもの育成

目的:総合的な学習の時間において、意欲的にかかわり、英語活動を楽しもうとする子どもを育てるために、(1)子どものアイデアや工夫を生かすことができるような単元構成、(2)異文化に対する見方・考え方を深めるための調べ学習、(3)考えや思いがあふれ、表現しようとする活動や場の設定、(4)子どもの内に起こる学びの様子を見取ることができるような評価、を工夫することが有効であることを、実践を通して明らかにする。

結果:◆相手のことを知る調べ学習と自分のことを教える英語活動、そして、一緒に活動する交流活動を一つの単元として構成したことにより、お互いを知ることや一緒に活動することが仲よくなることだ、という意識の転換を図ることができた。◆相手のことを知ろうというめあてをもって調べ学習をさせたことにより、子どもたちは「リサ先生と自分」、あるいは「リサ先生の国と自分の国」という比較した見方をもって取り組み、異文化に対する見方・考え方を深めさせることができた。◆英語活動の中で、自己紹介をするために、自分の生活とのかかわりから言葉を選んでそれを英語で表現する場面を取り入れることで、自分のことをALTに教えようと、持ち物や好きなものなどを、工夫しながら楽しんで表現する姿が多く見られた。◆自分の学びをふり返り、それをポートフォリオ学習として新聞にまとめさせたり、自己評価の作文を書かせたりすることで、自分の内に起こった変容を実感させることができた。