数学用機械とJAVA による移動・変換と関数・微積ハンズオン教材のWEB 化研究

目的:機械いじりや設計を反省する中で数学化する活動を学習指導で実現するための教材を提示する教材提供サイトを開発する。具体的には、現行教育課程で扱いが後退した変換、教育課程の中核をなす微積分への学習系統を支援する教材、発展的な学習を推進するための教材を開発する。

結果:(1)教具としての数学用機械に関する成果(ア)イタリア・モデナ大学による数学博物館サイトの日本語版開発(イ)数学用機械を安価に作成する方法とその利用法を示すサイトの開発(ウ)変換・微積分への発想を育てる物理的な道具の開発(エ)雑誌『教育科学数学教育』上での連載「道具と数学の文化」による数学史上の道具の紹介と特集号(オ)図書「絵をみてできる数学実験」(講談社)の出版(2)Web 上で公開したJava アプレットなど動的表現を表す数学ツールに関する成果(ア)個別の物理的道具の動きや使い方を表示するVTR クリップの開発(イ)個別の物理的道具に対応した動き等を示すツールの開発(ウ)個別の曲線など、学習指導上必要な動的描画を実現するツールの開発(3)1と2で開発した成果を利用した教育課程(学習指導要領との対応)(4)既存の研究成果とこの科学研究費による研究成果を総合して表示するサイトの設置(ア)数学の歴史博物館サイト(イ)数学史を利用した学習指導サイト(5)研究と研究成果の今後への拡充をめざした海外情報の収集、調査と海外での成果発表、その結論としての「使える」数学への拡充