CSCL を活用した科学教育カリキュラムの日本型モデル

目的協調学習を支援するCSCL システムであるKnowledge Forum を利用し、遺伝子組換え食品を題材にした小学生のためのカリキュラムを開発する。

結果:2003 年度〜 2004 年度にかけては、基礎的内容に関する理解の促進、および社会的意思決定の洗練という観点からカリキュラムを大幅に改善してきた。その改善の成果を調べるために、学習者における基礎的内容に関する理解度と社会的意思決定の到達度を評価した結果、最新の2004 年度版では、それぞれの向上を認めることができた。本カリキュラムに関する成果発表及び普及活動は、総計56 件に及んでいる。例えば、国際的には、カナダ・トロント大学でのKnowledge Forum 国際セミナー等に参加し、CSCL 利用カリキュラムの日本型モデルとして高く評価された。国内では、平成16 年度日本科学教育学会研究会において、公開授業とワークショップを実施している。本研究で開発されたカリキュラムは、NICER からWeb 上で公開する予定である。