河川の生態環境を学び考えるためのIT教材を用いたカリキュラムの開発

目的:授業内容の理解を生徒がスムーズに行うためには、授業中に自然な形で教材が使われるIT必要がある。本研究では、従来のカリキュラムの中でそれを達成できるよう、教材の改良を行い、同時に教材全体を有効活用するための授業計画、指導案等を含むカリキュラム開発を試み、それらを教材に組み込む。

結果:教材改良のうち「SimRiver」では操作性の改良による作業時間の短縮と、従来行われている授業内容との関係を深める工夫が行われた。「ビデオ」では、より鮮明な映像で、かつ、わかりやすく提示するため、ver. 1に含めた 3本のビデオ番組すべてにおいて再撮影をおこない、新たに編集を行った。また、著作権問題の生じるは、BGMは、楽曲を依頼制作した。「ビジュアルナレッジ」ではコンテンツを大幅に増やし、珪藻だけでなく、浄水場や下水処理場など水に関する情報も含めた。また、全てをFlash 化し、静止画をアニメ化することで、学習者が飽きずに画面を見続けられるよう工夫した。また、一斉授業用にフルスクリーン表示できる静止画版も作成した。「珪藻百科」では、文脈の長さの整理や、内容や図の再配置をおこない、新たに索引も加えた。また、デザインも一新した。「SimDiversity」では、採集した珪藻の表示方法をカード形式にするため、新たにプログラムをデザインし、ゲーミング要素として、採集方法のルールを定めた。また、それに従って、採集珪藻の登録画面を新たに加えた。授業実践は「SimRiver」を用いる実習が中心となったが、その中で「ビデオ「ビジュアル」、ナレッジ」も適時使用した。また、授業案にも工夫を施し、従来学習した内容がをSimRiver用いた授業でも反映できるよう心がけた。