児童の話す力・聞く力を育てるための学習指導の研究

• 文献番号　：TM-1-21-01-186
• 刊行年度　：2005
• 掲載ページ：CD-ROM
• 研究題目　：児童の話す力・聞く力を育てるための学習指導の研究
• 副題　　　：分かりやすく伝え合う言語活動を通して
• 著者名　　：東通村立砂子又小学校　工藤弥生
• 研究報告書・巻・号：青森県総合学校教育センター  研究紀要［２００５．３］
• 研究分野　：国語
• 研究対象　：教職員
• 報告種類　：実践研究
• 対象学年　：小学校１・２年複式学級
• 研究内容の要約

目的：身近な事柄について発表し合う活動を通して、相手に伝えたいことを分かりやすく話す話し方や大事な事柄を落とさず聞く聞き方の具体的な指導の手だてを研究し、その有効性を実践を通して明らかにする。

結果：◆自分が見付けた「学校の宝物」という身近な話題について、クイズ形式を用いて発表し合うことで、興味・関心をもちながら話したり聞いたりすることができた。また、知りたい事柄について尋ねたり、それに答えたりするなど話題に沿った双方向的な言語活動も展開されるようになった。◆クイズを出す時のヒントやスピーチする時の観点を話型ワークシートに書くことで、話すために必要な事柄や順序が分かり、相手に伝えたいことを分かりやすく話すことができるようになった。また、日常の発表の場面でも、主語と述語が照応した基本の文型を意識しながら話すようになった。話す時の基本となる発音や姿勢のほかに、話す観点を意識して分かりやすく話す力が育成された。◆出されたクイズのヒントや友達のスピーチを聞く時に、聞き取ったことを聴型ワークシートに書くことにより、聞く時の姿勢だけでなく、話の内容や順序に気を付けて友達の発表を聞くことができるようになり、大事な事柄を落とさずに聞く力が育成された。