伝え合う力を高めるための「話すこと・聞くこと」指導の在り方に関する研究

目的:伝え合う力を高めるためには、「話すこと・聞くこと」の学習において、場面に応じて聞き取りメモを活用することが有効であることを、実践を通して明らかにする。

結果:◆構造的な聞き取りメモを取りながら(聞き方を意識しながら)聞くことによって、また、聞き取りメモを基にして具体的な指導と効果的な評価・自己評価をすることによって、話題に沿って話し返したり、すばやく話し返したりすることができるようになった。◆話し合いを得意とする子ども達は、話し合いにおける発言内容が質的に向上した。また、話し合いを不得意とする子ども達は、不得意な理由が減少し、質的にも向上が見られた。◆この研究の中心は、聞く力を高めようというものであったが、話す力の向上も見られた。それは、ピラミッド型の構成メモを基にして聞いているので、話すときにもピラミッド型を意識して構造的に話した方がよいことに児童が気付き、頭括的にナンバリングして話すことができるようになったからである。