放物線の定義の指導に関する授業研究

目的:古代ギリシア時代の数学と、折り紙に見られる数学を取り入れた授業を通して、生徒の数学観が変容するかを考察する。上記の目標を達成のため、以下の課題を設定する。課題1:折り紙という日常的な教材を使用することによって、生徒の自ら学び自ら考える主体的な学習態度を育成することができるか。課題2:生徒は、本授業を通して行われる解釈学的営みによって、数学観が変容するか。

結果:本研究では、放物線の定義の指導において、生徒の主体的な学習態度を重視する立場から、幾何学的な解法と身近な教材に注目し教材開発・授業実践を行った。また解釈学的営みに基づき、古代ギリシア時代の数学を紹介し、生徒が異文化体験をすることも重視した。その結果、多くの生徒から数学に対する興味・関心の高まりや数学に積極的に取り組む姿勢が確認された。さらに、日常と数学との関わりを感じる生徒も見られた。