歴史的道具を用いた数学的活動による授業研究

目的:F.VAN SCHOOTENが著書『ORGANICA』の中で使っている道具を実際に組み立て、操作することで数学を人の営みとして捉え、より興味・関心を抱かせるとともに、道具の持つ役割・歴史的価値・有用性を感じることで、数学観の変容を考察する。以上の目的を達成するために、以下を課題とする。課題1:道具のできた歴史的背景を知り、F.VAN SCHOOTENの作図器を実際に操作することで数学を人の営みとして捉え、より興味・関心を持つことや数学的活動の楽しさを感じることができる。課題2:課題1を通し、作図することで、道具の持つ役割・歴史的価値・有用性を感じることができるか。

結果:本研究では、F.VAN SCHOOTENの作図器の教材化を行い、原典解釈と実際に道具を観察、操作する授業実践を行った。これにより生徒は数学を人の営みとして捉え、より興味・関心を抱くとともに、道具の持つ役割・歴史的価値・有用性を感じることができたことを確認された。その結果、生徒たちの数学観の変容が見られた。