歴史的道具による生徒の数学観の変容

• 文献番号　：TM-7-31-48
• 刊行年度　：2005.3
• 掲載ページ：120〜131
• 研究題目　：歴史的道具による生徒の数学観の変容
• 副題　　　：比例コンパス（セクター）を題材として
• 著者名　　：筑波大学大学院修士課程教育研究科　堀内大介
• 研究報告書・巻・号：中学校・高等学校数学科教育課程開発に関する研究（１２）
• 研究分野　：算数数学
• 研究対象　：教職員
• 報告種類　：実践研究
• 対象学年　：高等学校２年
• 研究内容の要約

目的：道具の操作による数学的活動を取り入れた授業を通して、数学への興味・関心のさらなる喚起を図るとともに、数学を人間の文化的営みとして捉えることにより、数学学習における道具の利用が生徒の数学観の変容に貢献できることを考察する。

結果：本研究では、生徒が数学の学習に際して数学史やそれに関連する価値を有する歴史的道具を取り入れた授業を実践することにより生徒の数学観に変容がみられるか検証した。この中では生徒はセクターという道具の数学化の活動を追体験することにより数学が人間の文化的営みであると捉えるようになった。また授業実践により、道具の有用性が確認できたと同時に、生徒の数学観の変容がみられた。