共通課題を用いた数学的問題解決の授業の日米比較

目的:三輪辰郎氏(1992)らによって収録された「数学的問題解決の授業についてのの日米比較研究」のデータを基に、お日米における数学的問題解決の授業の特徴を明らかにする。

結果:三輪辰郎氏(1992)らによって収録された「数学的問題解決の授業についてのの日米比較研究」のデータでは、日米で共通の課題「電話線の問題」を統一し、それを基に熟練教師が授業を行ったものが、ビデオに収録されている。本研究では、解決についての話し合いを分析の対象とし、そこでの教授ストラテジーとその機能に焦点を当て分析を行った。その結果として、日本の授業ではクラスの共有を重視するという特徴があり、米国の授業では個々の解決についての取り組みを重視するという特徴があることが明らかとなった。