学習の必要性を認識できる数学科授業の導入

目的:作図、はさみ、測定といった捜査活動を取り入れた導入段階での授業を試みる。そして、そのような授業について生徒がどう感じたか、そのような授業のどの場面で一所懸命になり、どの場面で大事であると感じ、どの場面で必要感を感じたかについて、質問紙の集計から考察し、望ましい相似の初期指導の方法を提示する。

結果:生徒が意欲的に授業に参加するには、生徒が学習に対する必要感を感じていることが必要不可欠である。また、学習の導入段階ではその後の学習の方向を決定付ける。そこで導入段階を大切にし、描いたり切ったり、といった手を動かすことをできるだけ多く取り入れるなどして抵抗感を持つ生徒でも自然に学習に入っていけるようにすることが必要である。そこで相似の学習の導入段階において作図を取り入れた授業を試み、授業のどの場面で学習の重要性を感じたかを、授業後に生徒に対して行った質問紙の分析から明らかにした。