小中一貫英語教育

目的:小学校で段階的文字指導を行えば、英語嫌いをつくらず、英語を「読む・書く」学習への意欲も育み、中学校の英語科につなぐことができることを究明する。

結果:本研究は、小学校で行うことができる文字指導のあり方についての論考である。「小学校で英語嫌いをつくらない」という基本理念と「従来、中学校で文字を導入する頃から英語嫌いが生まれていたこと」等を根拠に、公立小学校では「文字指導は行わない」を基本方針として取り組んでいる学校が多い。しかし、英語活動を経験した子どもたちが文字学習への意欲や必要感を持つことは自然であり、高学年に至っては、音声だけで学習していくことは難しいとも考えられる。小学校における文字指導を含む英語科のあり方は、小中一貫英語教育を推進する上で非常に重要である。そこで、小学生にあった段階的な文字指導のあり方をさぐり、金沢市小中一貫英語教育カリキュラムに応じた段階的文字指導のあり方を提案する。